＜美術鑑賞会＞
■紹介私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。現在会員数は４０名（女性２０名、男性２０名）毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクでワイワイガヤガヤ関西弁を楽しんでいる気楽なサークルです。みなさんの体験参加は大歓迎です。お気軽に飛び込み参加してください。
9/16は初めての試みでしたが、午前、午後と2つの展示会を鑑賞しました。会場が近いということと、会期の関係で昼食をはさんで“2つを見よう！”ということになったのです。コアタイムをランチタイムとし13人が参加しましたが、午前の部は11人、午後の部は10人くらいでした。午前は東京国立博物館平成館で開催中の「空海と密教美術展」を鑑賞。予想した通り大変な人気で入館するまで30分待ちとなりました。陽射しも強く博物館で日傘を貸し出すサービスをしていました。第一章 空海-日本密教の祖空海は青年時代、都で儒教、道教、仏教を学び24歳の時に仏教修行の道を選ぶことを高らかに宣言します。その宣言の書と言うべき「三教指帰」の原本ともいうべき「聾ご指帰」をはじめとする自筆の書などが展示されています。第二章 入唐求法-密教受法と唐文化の吸収延歴23年（804）空海は遣唐使の一員として唐に渡ります。2年と言う短期間で師、恵果から密教流布を託されました。空海が請来した「諸仏仏龕（がん）」（仏像と厨子を1つの材から彫りだしたもの）は中国に密教を伝えたインド僧、金剛智から空海まで、密教の正系の証と言えます。第三章 密教胎動-神護寺・高野山・東寺帰国した空海は高尾山寺（現在の神護寺）で密教の諸仏との縁を結ぶ灌頂の儀式を初めて行いました。朝廷とのつながりも持ち、高野山の開創に着手、国立の寺院であった東寺も賜り、密教の道場として整備します。最澄にあてた自筆の書「風信帖」や両界曼荼羅図なども展示。第四章 法灯-受け継がれる空海の息吹空海の活動は弟子たちに受け継がれ、さまざまな造形が生み出されるとともに、唐からの新たな絵画、仏像等の請来も行われました。東寺西院で用いられた最古の彩色曼荼羅なども展示されています。仏像曼荼羅 東寺講堂には大日如来を中心に21体の仏像が安置され、立体曼荼羅として有名です。空海は完成を見ずに亡くなりましたが、尊像の選択と配置は空海の思想が反映されています。そのうち8体による仏像曼荼羅が出現しています。我が国では空海の人気は絶大であり、展示品の98.9%は国宝か重要文化財という今回のイベントは仁和寺、醍醐寺、金剛峰寺、東寺、善通寺、神護寺の特別協力で実現した画期的な展示会です。ランチタイムは西洋美術館前の精養軒直営レストラン、多くの人が列を作っている中を予約のお蔭でスイスイと入れたのはラッキーでした。予め予約を取ってくれた幹事の仙石氏には大感謝です。午後は国立西洋美術館での「大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美」を鑑賞。ここもかなりの人が訪れていましたが、空海に比べると断然見易かったです。�機�神々、英雄、別世界の者たち�供�人のかたち�掘Ε�リンピアとアスリート�検�人々の暮らしという構成で135点が展示されています。その中でも最大の目玉とされているのが、「円盤投げ」（ディスコボロス）でした。これはBC450-BC440頃のギリシャのオリジナル（現存せず）に基づくコピーとされています。1791年ハドリアヌス帝別荘で発見されました。ミュロンによるオリジナルのブロンズ像に基づきローマ時代に作られたものです。写真などでよく見た像ですが日本初公開でした。超ビッグな2つのイベントでしたが、いずれも9/25までということなので今後は連日大勢の人がつめかけるのではないでしょうか。
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