<美術鑑賞会>
■紹介私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。現在会員数は40名(女性20名、男性20名)毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクでワイワイガヤガヤ関西弁を楽しんでいる気楽なサークルです。みなさんの体験参加は大歓迎です。お気軽に飛び込み参加してください。
11月例会は東京国立博物館 平成館で開催中の「特別展 東大寺大仏 天平の至宝」を鑑賞しました。「光明皇后1250年御遠忌記念 特別展東大寺大仏 天平の至宝」が正式名の展示会です。期間は10/8〜12/12ですが、正倉院宝物展示期間(11/2〜11/21)でもありましたので、ラッキーでした。他宗のような檀家の動員がないためかどうか、意外に空いていたので落ち着いて鑑賞することが出来ました。第1章 東大寺のはじまり-前身寺院と東大寺創建-神亀5年(728)聖武天皇と光明皇后が幼くして亡くなった皇子を弔うため、若草山の麓に山房を設けたことが東大寺の始まりとなりました。その後周辺寺院(良弁創建の金鐘寺など)が統合され金光明寺となり、大仏鋳造の始まった天平19年(747)東大寺と呼ばれるようになりました。東塔院や西塔院(ともに七重塔)、講堂、戒壇院などの跡地から出土された瓦などが展示されています。第2章 大仏造立聖武天皇が大仏造立を発願の2年後、天平17年(745)東大寺の前身金光明寺に大仏を造ることになりました。天平19年(747)に東大寺の名前が登場します。天平勝宝4年(752)大仏開眼供養会が盛大に執り行われました。国宝の「誕生釈迦仏立像及び潅仏盤」(花祭りに甘茶をかける有名な像)や国宝「八角燈籠火袋羽目板」国宝「良弁僧正坐像」など多くの貴重な展示物を見ることが出来ました。開眼供養会で舞を舞った時に使用された伎楽面が10個も展示されていて壮観でした。第3章 天平の至宝東大寺は平安時代末期と戦国時代の二度兵火に遭い大半が炎上しましたが、罹災を免れた遺品も多くあります。印象に残っているのは、国宝「不空羂索観音菩薩立像光背」第4章 重源と公慶大仏は治承4年(1180)平氏の放った火で大被害を受けます。再興は重源上人に任されました。再興後永禄10年(1567)松平久秀と三好氏の合戦で頭部が溶解しました。その後公慶上人が大仏再興勧進で江戸幕府との交渉を行い、その間7年横臥して寝ることはなかったと言われています。国宝「重源上人坐像」や重文「公慶上人坐像」、重源の弟子快慶作の重文「阿弥陀如来立像」なども迫力がありました。快慶自身熱心な阿弥陀信仰者でした。超大型スクリーンに大仏の細部までDVDで提供されていて、興味深く見ることが出来ました。天井まで一体となった映像は素晴らしかったと思います。
▼バックナンバーを読む
■2013年03月21日更新分
■2013年01月26日更新分
■2012年09月22日更新分
■2012年07月11日更新分
■2012年06月16日更新分
■2012年05月19日更新分
■2012年04月23日更新分
■2012年02月18日更新分
■2012年01月21日更新分
■2011年11月26日更新分
■2011年09月17日更新分
■2011年08月19日更新分
■2011年06月11日更新分
■2011年02月18日更新分
■2011年01月21日更新分
■2010年12月17日更新分
■2010年11月19日更新分
■2010年06月21日更新分
■2010年03月20日更新分
■2010年02月20日更新分
■2010年01月30日更新分
■2009年11月20日更新分
■2009年08月21日更新分
■2009年03月13日更新分
■2009年02月22日更新分
■2009年01月16日更新分
■2008年10月18日更新分
■2008年05月18日更新分
■2008年03月24日更新分
■2008年02月16日更新分
■2008年01月26日更新分
■2007年11月16日更新分
■2007年10月19日更新分
■2007年08月18日更新分
■2007年07月22日更新分
■2007年04月29日更新分
■2007年03月25日更新分
■2007年03月09日更新分
■2006年12月21日更新分
■2006年12月04日更新分
■2006年08月05日更新分
■2006年07月05日更新分
■2006年06月02日更新分
■2006年04月11日更新分
■2006年02月05日更新分
■2005年12月19日更新分
■2005年12月05日更新分
■2005年11月06日更新分
■2005年10月05日更新分
■2005年09月05日更新分
■2005年10月31日更新分
■2005年07月05日更新分
■2005年06月05日更新分
■2005年04月29日更新分
■2005年04月05日更新分
■2005年03月04日更新分
■2005年02月04日更新分
■2005年01月20日更新分
■2004年12月01日更新分
■2004年11月01日更新分
■2004年10月01日更新分
■2004年08月31日更新分