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＜美術鑑賞会＞

■紹介
私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて
頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。
現在会員数は４０名（女性２０名、男性２０名）
毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクでワイワイガヤガヤ関西弁を
楽しんでいる気楽なサークルです。
みなさんの体験参加は大歓迎です。お気軽に飛び込み
参加してください。

11月の例会は国立新美術館で開催中の「THE ハプスブルク　華麗なる王家と美の巨匠たち」を鑑賞しました。
ハプスブルク家は、13世紀から20世紀初頭まで600年以上の長きにわたりヨーロッパに君臨した名家です。歴代の王は美術品を熱心に収集し、多くの優れた芸術家を庇護したことでも知られています。ウイーン、ブタペスト　二都の至宝が集結したことでも話題になっています。今年は日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国（当時）が国交を結んで140年の節目に当たっています。ウイーン美術史美術館とブタペスト国立西洋美術館から、ハプスブルク家ゆかりの名品が展示されることになり実現した画期的な展示会と言われています。展示は7コーナーに分かれています。
①「ハプスブルク家の肖像画」ハプスブルク家は肖像画に高い地位を与えました。特に宮廷肖像画は最高に尊重されました。フランツ・クサファー・ヴィンターハルターの描いた「オーストリア皇妃エリザベート」（1865年）は、その代表作品です。
②「イタリア絵画」コレクターの関心は常にイタリア絵画最盛期の16世紀に向けられていました。イタリアの美術と文化は17世紀を通してハプスブルク家の宮廷に於ける模範であり続けました。
③「ドイツ絵画」1500年代前半デユーラーやクラナッハといった傑出した画家が登場します。しかし、宗教改革や30年戦争で痛手を受けることになります。
④「特別出品」明治天皇からハプスブルク家に贈られた画帳と蒔絵棚は、日本とオーストリアの交流の始まりを象徴する記念すべき遺産です。それ以来の日本への里帰りとなりました。
⑤「工芸と武具」16-17世紀に収蔵されましたが、その多くが西ヨーロッパの殆んどの王侯君主に関係のあるものです。あらゆる素材（岩石、化石、南洋の貝殻など）を用いて作られヴンダーカーマン（驚異の収集室）と言われました。
⑥「スペイン絵画」カール5世が国王となり、ハプスブルク家の統治下に入りました。次のフェリペ2世が宗教改革に対抗し、カトリックを擁護します。グレコやベラスケスが代表です。
⑦「フランドル・オランダ絵画」南ネーデルランドはスペインの支配下にとどまりましたが、北ネーデルランド（オランダ）は独立します。こうした政治的分断は芸術にも反映しました。日常生活を描く画家が多かった中で、巨匠レンブラントは人物画、風景画、風俗画など全てを描きました。
タイトルに引かれたからでしょうか、女性客が非常に多く8割以上は女性だったと思います。