<美術鑑賞会>
■紹介私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。現在会員数は40名(女性20名、男性20名)毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクでワイワイガヤガヤ関西弁を楽しんでいる気楽なサークルです。みなさんの体験参加は大歓迎です。お気軽に飛び込み参加してください。
1月21日に美術鑑賞会の1月例会を実施しました。渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムが会場で12人が集まりました。「モネとジヴェルニーの画家たち」という展示で、クロード・モネがパリの北西80kmのセーヌ川沿いの小村ジヴェルニーに居を構えてから、順次多くの画家が住むようになり、ジヴェルニーグループを形成するようになりましたが、そのグループの画家の作品を展示した絵画展でした。モネの代表作「睡蓮」「積みわら」の連作もこのジヴェルニーで生まれています。第1章(周辺の風景、1887-1890)7人の芸術家がジヴェルニーに移住し「芸術家村」が始まりました。1890年には外国人が50名を超えています。日本の開国に多大な影響を与えたペリーの姪も家族でやって来ています。印象主義的な描法が彼らの絵画でした。外国人の多くはアメリカ人で、モネとの交流などを経て帰国後は印象派の普及に貢献しています。セオドラ・ロビンソンは写真を活用し、ウイリアム・ブレアー・ブルースはジヴェルニーを「フランスで最も美しいところ」と賞賛しています。第2章(村の暮らし、1890-95)モネは「私にとって風景はそれだけで存在するのではありません。なぜなら、外観は絶え間なく変ってゆくのだから。周りにある絶えず変化する光や大気こそが風景に生命をもたらすものです」(1891)と語っています。モネの「積みわら」24点連作もこの年に描かれています。ジョン・レスリー・ブレックの「積みわらの習作:秋の日1-12」は、時間の経過に伴う影の動きや月の動きを描いた作品として印象深いものがあります。第3章(家族と友人、1895-1905)第4章(ジヴェルニー・グループ、1905-1915)20世紀初頭の10年、装飾的印象主義が主流となっていました。彼らは明るい色彩と量感を表現する画法で2極の対象を描きました。ジヴェルニーの風景と女性の人物像や裸婦像です。色彩の魔術師と言われたピエール・ボナールはフランス印象派の真の継承者となっていきました。モネはジヴェルニーの自宅に池を作り、お気に入りの太鼓橋を架け、睡蓮の花を楽しみました。日本人に人気のあるモネですが、外国(主にアメリカ)の画家にも多大な影響を与えていたことを初めて知りました。アメリカの画家の作品を鑑賞する機会が今まで殆んどなかったのですが、印象派の作品などヨーロッパの画家と素人目には全く遜色なく見えました。その後新年会で1年間の鑑賞スケジュールを決定いたしました。2月 仏教伝来の道 平山郁夫(国立博物館)3月 フェルメールとオランダフランドル絵画展(ミュージアム)4月 写楽展(国立博物館)5月 レンブラント光の探求展(国立西洋美術館)6月 プーシキン美術館展(横浜美術館)7月 パウル・クレー展(国立近代美術館)8月 ワシントン・ナショナルギャラリー展(国立新美術館)9月 空海と密教美術展(国立博物館) 昼食会 大英博物館古代ギリシャ展(国立西洋美術館)10月 トローズロートレック展(三菱美術館)11月 法然と親鸞展(国立博物館)12月 プラド美術館ゴヤ光と影展(国立西洋美術館)
▼バックナンバーを読む
■2013年03月21日更新分
■2013年01月26日更新分
■2012年09月22日更新分
■2012年07月11日更新分
■2012年06月16日更新分
■2012年05月19日更新分
■2012年04月23日更新分
■2012年02月18日更新分
■2012年01月21日更新分
■2011年11月26日更新分
■2011年09月17日更新分
■2011年08月19日更新分
■2011年06月11日更新分
■2011年02月18日更新分
■2011年01月21日更新分
■2010年12月17日更新分
■2010年11月19日更新分
■2010年06月21日更新分
■2010年03月20日更新分
■2010年02月20日更新分
■2010年01月30日更新分
■2009年11月20日更新分
■2009年08月21日更新分
■2009年03月13日更新分
■2009年02月22日更新分
■2009年01月16日更新分
■2008年10月18日更新分
■2008年05月18日更新分
■2008年03月24日更新分
■2008年02月16日更新分
■2008年01月26日更新分
■2007年11月16日更新分
■2007年10月19日更新分
■2007年08月18日更新分
■2007年07月22日更新分
■2007年04月29日更新分
■2007年03月25日更新分
■2007年03月09日更新分
■2006年12月21日更新分
■2006年12月04日更新分
■2006年08月05日更新分
■2006年07月05日更新分
■2006年06月02日更新分
■2006年04月11日更新分
■2006年02月05日更新分
■2005年12月19日更新分
■2005年12月05日更新分
■2005年11月06日更新分
■2005年10月05日更新分
■2005年09月05日更新分
■2005年10月31日更新分
■2005年07月05日更新分
■2005年06月05日更新分
■2005年04月29日更新分
■2005年04月05日更新分
■2005年03月04日更新分
■2005年02月04日更新分
■2005年01月20日更新分
■2004年12月01日更新分
■2004年11月01日更新分
■2004年10月01日更新分
■2004年08月31日更新分