<美術鑑賞会>
■紹介
私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて
頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。
現在会員数は36名(男性会員 18名、女性会員 18名)。
毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクで
美術談義?を楽しんでいる気楽なサークルです。
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神奈川県立近代美術館 葉山館前での記念写真 一葉。 | KG美術鑑賞会 新年懇親会記念写真 (2004年1月16日 横浜) | |
○8月例会(第46回)の報告
今回は、東京オフィス内のランバスホールで、美術鑑賞講座と夏季総会を開催しました。
■開催日時 8月20日(金) PM 13:00〜PM 16:00
■会 場 関西学院東京オフィス ランバスホール
■参 加 者 19名(特別参加 2名 を含む)
1.第6回 美術鑑賞講座
時 間・・・・・・・pm 13:00〜15:00
テーマ・・・・・・・・「スライド・レクチャー Firenze美術紀行」
講 師・・・・・・・・造形作家・船橋北高教諭 酒井清一 先生(多摩美大卒)
受講者・・・・・・・19名(特別参加2名含む)
配布資料・・・・・「ルネサンス芸術の花開いた古都フィレンツェ」 B4版 6枚12頁
・スライド映写機でスクリーンに次々と映し出される画面を見ながら、バロック音楽の快いバックミュージックに
のせて、酒井先生の解説を聞くという至福の2時間でした。
・アルノ河と大聖堂のクーポラの見えるフィレンツェ全景に始まり、大聖堂、ジョットの鐘楼、洗礼堂
シニョーリア広場の建築群や ウフィッツィ美術館、彫刻のバルジェッロ美術館、サンマルコ美術館 など
数々の美術館。 サンタ・クローチェ教会、サン・ロレンツォ教会、オルサンミケーレ等の沢山の教会。
ヴェッキオ宮、メディチ・リッカルディ宮、ピッティ宮等の貴族の大邸宅 ・・・・・・ETC
次々と見覚えのある建築物が映し出され、それぞれが所蔵している絵画・彫刻の名品が教壇に立つ作家らしく
歯切れの良い的確な解説で紹介されていきました。
・ジョット、ブルネレスキ、ドナテッロ、マザッチョ、フイリッポ・リッピ、フラ・アンジェリコ、
ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチといったこの町で制作活動していた芸術家達の画人伝も紹介され
ました。
・最後に、フィレンツェにほど近い中世都市シエナと、そこで栄えたドゥッチョに代表されるシエナ派の絵画に
まで話が及んで終わりました。水彩絵具の「バーント・シエンナ」は、このシエナの町の建物の基調になって
いる茶色から《シエナの茶色》と名付けられたものだったと始めて知りました。
2.GVC夏季総会(pm 15:10〜16:00 16名) 議 事
(1) 会計報告 2003年7月1日〜2004年6月30日の1年間について、配布の決算 報告書に基いて、
収支明細と期末の預貯金在高の報告があり、監より 帳簿・現預金に間違なき事が報告されて、全会一致で承
認されました。
《関連審議》
■幹事よりの提案通り、年会費をこれまでの2,000円から1,000円に改定することが決定しました。
■通信費を一層節減する為、今後会員への例会案内は、(1)Eメールアドレスを持つ会員には「Eメール」
で、(2)それ以外の会員には従来通り「葉書」を主体として通信連絡することに決定しました。
(2) 美術展の選考 今後の例会で鑑賞する美術展を、席上配布の「美術展一覧表」から出席者全員で選び
次のように決定しました。
【例会予定】
9月例会 (9/17) 「グッケンハイム美術館展」 渋谷 Bunkamura
10月例会(10/15) 「マティス展」 ー此処にしかない色があるー 国立西洋美術館
11月例会(11/19) 「ピカソ展」 −パリ・国立ピカソ美術館所蔵ー 東京都現代美術館
12月例会(12/17) 「フィレンツェー芸術都市の誕生展」 東京都美術館
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○7月例会(第45回)の報告
今回は、夏の湘南葉山に三つのMuseumを訪ねました。
11時30分 集合場所のJR逗子駅に本日参加の14名が集合。夏祭りに賑う街をバスで抜け
森戸海岸の中華レストラン”海狼”(葉山町堀内999)へ直行。
石原裕次郎が愛用したというお店で、葉山の海を眺めながら中国海鮮料理を味わいました。
初参加の横木ご夫妻をご紹介したりして少し寛いだのち、午後のMuseum巡りに向かいました。
■開催日時 7月16日(金) AM 11時30分〜PM 16時10分頃
■参 加 者 14名(男性:6名 女性:8名) 内 新入会員2名
■美 術 展
(1)山口蓬春記念館 (葉山町一色2320)
日本画家の山口蓬春が、戦後移り住み創作の拠としたところ。庭に面した明るい画室、
葉山の海と岩礁が一望できる2階の居間もそのまま残されていました。
◇夏季展「六潮会という時代」・・・・日本画・洋画・美術評論という異なったジャンルの人たち
で結成された団体「六潮会」時代の蓬春の作品を展示。
(2)神奈川県立近代美術館 葉山館(葉山町一色2208)
昨年10月開館したばかりの、海に面しガラス面を広くとった明るい美術館でした。
◇「柳宗悦の民藝と巨匠たち展」
大正末期に《民藝運動》を展開した柳宗悦は、大正15年から昭和4年まで我が関西学院
の講師であった事を岩波文庫「民藝四十年」の年譜で知りました。
因みに、「民藝」とは”民衆的工藝”を省略してつくった字句だとか。
展示は、(1)彼が愛した朝鮮の藝術=李朝陶器・木工・絵画
(2)彼が甲州旅行で見出した木喰上人の木喰仏像。
(3)日本各地で見出した民藝=陶器・木工・金工・漆芸・染色織物・絵画など。
(4)民藝の巨匠たちの作品=富本憲吉・バーナードリーチ・河井寛次郎・浜田庄司・
芹沢鮭介・棟方志功・黒田辰秋たちの作品。
(3)葉山しおさい博物館(葉山町一色2123)
葉山御用邸付属邸の跡地にある「葉山しおさい公園」にある博物館。
昭和天皇が葉山海岸などで採取された御下賜標本を中心とした展示でした。
しおさい公園自慢の三カ岡山を借景にした付属邸の日本庭園の見学は、猛暑の中なので
諦めて葉山御用邸正門脇のバス停から乗車し、逗子駅に戻って16時過ぎに解散しました。
○8月例会(第46回)の予定
■開催日時 8月20日(金) pm13時〜16時・・・・・講演2時間+総会1時間
■会 場 賞講座・・・1. 演題:「フィレンツェ・シェナ美術紀行」(13:00〜15:00)
■内 容
(1)美術鑑賞講座・・・
1.演題:「フィレンツェ・シェナ美術紀行」か 「ヴェネチア美術紀行」を取上げる予定。
2. 講師:酒井清一先生・・・・・・・美大出身の作家で教鞭も執っておられます。
3.前回の「パリ美術紀行」と同様に、スライドを駆使して絵画・彫刻作品や大聖堂 ・洗礼堂・修道院などの
建築物も解説いただきます。
(2)GVC総会・・・・・会計報告と今年後半例会での鑑賞美術展の選考を行います。 (15:15〜16:00)
『後半期 美術展一覧表」を配布して検討しますが、会員は見たい美術展があれば予めチェックしておいて下さい。
◆尚、今回の「美術鑑賞講座」は美術鑑賞会会員以外でも、当支部会員の方にはご受講頂け
ますのでご希望の方は事務局迄お申出下さい。
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○6月例会(第44回)の報告
■ 開催日時: 6月18日(金) 13時45分〜16時頃迄
■ 美術展名:「栄光のオランダ・フランドル絵画展」
■ 美術館名:東京都美術館(上野公園 )
■ 参加者数:12名(男性:6名、女性:6名)
季語の「梅雨晴れ間」がピッタリの暑い午後の一刻、東京都美術館に12名が集合。
ウイーン美術史美術館所蔵の16・17世紀オランダ・フランドル絵画の至宝58点を見ました。
作品数がいつもの展覧会より少ないからと1時間15分に鑑賞時間を設定したのが間違いで
著名な巨匠達の大作揃いで見応えあり、結局時間不足気味でした。
各コーナでの印象深かった作品を挙げてみますと
A. 16世紀ネーデルラント絵画(現オランダ・ベルギー・ルクセンブルグ三国の地域)のコーナーでは
(1)ヤン・ブリューゲルの「小さな花卉画」と「動物の習作ー犬・猫・猿」
B. 17世紀のフランドル絵画では・・・・・・・・
(2)ルーベンスの大作 「キモンとエフィゲニア」と(3)ルーベンスの名品「自画像」
(4)ファン・ダイクの「マリアと福者ヘルマン・ヨーゼフの神秘の婚約」
(5)テニールスの「猿の煙草嗜好団」と「猿の床屋に猫の客」
C. 17世紀オランダ絵画では・・・・・・・・
(6)レンブラントの「金鎖の首飾りとイヤリングを付けた毛皮の上着の自画像」
(7)レンブラントの「使途パウロ」
(8)ライスダールの「渓流の風景」
(9)ヤン・ステーンの「農民の結婚式」
(10)フェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術)」
等などで、特に最後の「17世紀オランダ絵画」のコーナーには、美術書で見たことのある絵画が幾つもあって、時間の経つのを忘れ最後尾のフェルメールの前に立ったのは再集合時間直前でした。
再集合の後、揃って近くの国立西洋美術館の”CAFE すいれん”に移動し、1時間ばかりお茶とケーキ
で絵画展の疲れをとって16時には散会ました。
○7月例会(第45回)の予告
■開催日時:7月16日(金) 午前11時30分 JR逗子駅改札口(バス・ロータリー方面)
■美術館名:(1)神奈川県立近代美術館 葉山館 「柳宗悦と民藝の巨匠たち 展」
(2)山口蓬春記念館 「日本画常設展」
(3)葉山しおさい博物館(昭和天皇の採取された生物標本を常設展示)
◆昼食処: 森戸海岸の中華レストラン”海狼”で葉山の海を眺めながらの食事の後、美術館へ向かいます。
(中華”海狼”は皇室御用達で、故石原裕次郎氏の愛したお店です)
今回は夏休み前の湘南葉山に三つのミュージアムを訪ねます。
それぞれ個性ある庭園を持ち、風光明媚なロケーションもたっぷりと楽しめます。
○8月例会(第46回)の予定
■8月20日(金) 13時〜16時(検討中)・・・・・講演2時間+総会1時間
(1)美術鑑賞講座
1. 演題:「フィレンツェ・シェナ美術紀行」か 「ヴェネチア美術紀行」を取上げる予定。
2. 講師:酒井清一先生・・・・・・・美大出身の作家で教鞭も執っておられます。
3. 前回の「パリ美術紀行」と同様に、スライドを駆使して絵画・彫刻作品や大聖堂 ・洗礼堂・修道院などの建築物も解説いただきます。
(2)GVC総会・・・・・会計報告と今年後半例会での鑑賞美術展の選考を行います。 (2004.06.20)
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○5月例会(第43回)の報告
■ 開催日時: 5月21日(金) 12時〜15時頃まで
■ 美術展名:「MOMA ニューヨーク近代美術館展 モダンってなに!」
■ 美術館名:森美術館(六本木ヒルズ 森タワー53階 )
■ 参加者数:13名(男性:5名、女性:8名)
早朝までの雨脚が嘘のような、台風一過の青空に迎えられ、六本木ヒルズ森タワー3階にある
チケット売場に集合したメンバーは”日頃の行いの良い人”ばかり?
(1)MOMA展・・・・・・52階迄エレベーター、そこでエスカレターに乗り継いで53階の美術館に直行。
本展は4部構成で19世紀末から現代にいたる近代アートの流れを辿ろうと するもので、MOMAコレクション
から250点以上の絵画・版画・写真・デザイン 作品を紹介されていました。 その膨大な作品数にもよります
が、会場を進むほど抽象的になり、これは何を 表現しているのか・・・・・と戸惑う作品が溢れ、少々頭が痛く
なったというのが 本音でした。 それでも第一部「初源から」のコーナーでは,現代の生活に通じる「不安」
「性」 「孤独」「死」といったテーマを、ピカソ、ゴーガン、ジャコメッティ、マティス、モネ、 ルドン、ム
ンクがどう表現したかが紹介されており興味深く見て廻れました。 個人的には、ミロやカンデンスキーの作品の
色彩の美しさやクリストの「梱包 されたルック誌」、モンドリアンの作品等には惹かれるものがありました。
(2)東京展望・・・・・・52階の東京シティビュー(六本木ヒルズ大展望台)に下りると、台風一過の 青空
と、横浜・丹沢から房総半島まで遠望の効く澄み切った空気が、我々の モダンアートで疲れた頭を一瞬のうちに
クリアーにしてくれました。 展望ルームをぐるりと一周し、360度の眺望を満喫しました。真下には六本木自
衛隊跡地(再開発で整地中)がぽっかり空いていました。
(3)バサラでのティータイム・・・・・同じビル内のWW(ウエスト・ウオーク)5階 家常菜basaraで
GVC恒例のティータイム。但し、今日はいつもより集合時間を早めたせいか 皆さん限定メニューの「親子
丼」に集中。 幹事からは(・) フェスタ2004への出席依頼、(・) 6月〜8月例会の予告案内 その後、1時間
ほど美術展以外のことばかり勝手にしゃべって合って15時過ぎ には解散。
(4)館内散策・・・・・これからが本番だとばかり、話題の六本木ヒルズでのウインドウ・ショッピング に三々
五々散っていかれました。
○6月例会(第44回)の予告
■開催日時:6月18日(金) 13時45分〜16時頃
■美術展名:「栄光のオランダ・フランドル絵画 展」
■美術館名:東京都美術館(上野公園)
6月例会では、ウイーン美術史美術館所蔵のハプスブルグ家コレクションから16〜17世紀の
フランドル絵画を観ます。ルーベンス、ファン・ダイク、レンブレント、フェルメール、ブリューゲル、
ライスダールなどの巨匠の名品が揃っています。絵画の黄金期の作品を鑑賞する例会です。
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○4月例会(第42回)の報告
■ 開催日時: 4月16日(金) 13時45分〜16時迄
■ 美術展名:「ヴァチカン美術館所蔵 古代ローマ彫刻 展」
《生きた証ー古代ローマ人と肖像》
■ 美術館名:国立西洋美術館(東京・上野公園 )
■ 参加者数:9名
この展覧会は紀元前3世紀の共和政ローマ時代から初期キリスト教時代まで、600年間の間に
制作された肖像彫刻を中心に6章に分けて構成されていました。
共和政ローマ時代に生まれた大理石の写実的肖像彫刻が、帝政期に入り特権的な人物から庶民
にも広まると石棺や墓碑に肖像だけでなく自分の仕事姿を刻み「こうして生きたんだ」とアピール
している事が微笑ましく思えました。 また、何よりも世界史で馴染みの深いユリウス・カエサル、
皇帝アウグストウス、カラカラ帝などの胸像の並んだコーナーは興味深くゆっくり対面しました。
最後のコーナーでは、ローマからビザンツ帝国への文化の移行を、白い大理石肖像彫刻から
突然のカラフルな「シンプリキア・ルスティカのモザイク肖像」の出現で実感出来ました。大聖堂の
天井や薄暗い壁面で見たモザイクがすぐ目の前に展示され、モザイク一片々の彩色や貼り合わせ
技法を克明に見ることができたことも収穫でした。
作品展示が85点と少なかったせいか定刻前に全員再集合したので館内の”CAFEすいれん”に
直行し、16時迄ビールやコーヒ&ケーキで話し込みました。来月の六本木が話題の中心でした。
「ローマのヴァチカンではシスティーナ礼拝堂の天井画は見たけれど、こんな肖像彫刻はどこに
あったのかな」と呟く人があちこちに・・・・・・・・・安心しました!
○5月例会(第43回)の予告
■開催日時:5月21日(金) 13時(予定)〜16時頃
■美術展名:「ニューヨーク近代美術館 展」
■美術館名:森美術館(六本木ヒルズ)
5月例会では、今話題の六本木ヒルズの森美術館で「ニューヨーク近代美術館展」を見ます。
折角の機会ですから鑑賞後の東京シティビューよりの展望や話題の六本木ヒルズ探訪も企画
に加えます。それで少し集合時間が早くなる事と、先発体験会員の情報では昼食は此処では
難しい様子なので各自昼食を摂ってからの集合となる事をご了承下さい。
会員の皆様には「例会案内」を4月末日までに出します。
美術鑑賞にご興味がある方、それ以上に六本木ヒルズ探訪に関心のある方もこの機会に体験
参加してみられては如何でしょうか。お待致しております。
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○3月例会(第41回)の報告
■ 開催日時: 3月19日(金) 13時45分〜16時分迄
■ 美術展名:「モネ・ルノワールと印象派 展」
■ 美術館名:Bunkamura ザ・ミュージアム( 渋谷 )
■ 参加者数:17名( 男性 7名 女性 10名 内 新メンバー1名 )
先月のマルモッタン美術館展に続いて印象派絵画を観ました。
モネとルノワールが一緒にイーゼルを立てて描いたという「アルジャントゥイユの鉄橋」
が並ぶコーナでは、同じ場所・同じ時間・同じ主題を描く印象派の二人の巨匠の夫々の
色彩・描き方が比較できて面白かった。
モネの自然を光と色彩に還元した描写を受け継ぐシニャックやスーラーの点描技法への流れ、
ルノワールの明るい透明感溢れる色彩による人物表現がロートレック、ボナール等に連なる
事などが、会場が「風景画」と「人物画」に分けて展示されている事ではっきりと判りました。
作品数が約80点とやや少なく、平日の午後とて会場内の流れも良かった為か、再集合時間
15時の10分前には全員揃ったので、東急本店8階のイタリアンレストランに移りコーヒタイム。
コーヒとケーキ(勿論ビールの方も・・・・・・・)でいつもの歓談。
名画鑑賞後の余韻を楽しむよりも、日頃貯め置いた関西弁を思う存分吐き出して16時には散会。
○4月例会(第42回)の予告
■開催日時:4月16日(金) 13時45分〜16時
■美術展名:「ヴァチカン美術館所蔵 古代ローマ彫刻展」
■美術館名:国立西洋美術館(上野公園)
5月例会では、今話題の六本木ヒルズの森美術館で「ニューヨーク近代美術館展」を
観ます。勿論、そのあとの”六本木ヒルズ探検”が楽しみです。
絵画鑑賞に興味をお持ちの方は是非参加してみて下さい。
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○2004年 2月例会(第40回)の報告
■ 開催日時: 2月26日(金) 13時30分〜14時45分迄
■ 美術展名:「パリ・マルモッタン美術館 展」
■ 美術館名:東京都美術館( 上野公園 )
■ 参加者数:14名
上野公園の噴水前では、紅梅に混じって一本の早咲き桜の古木がもう満開でした。
本展はあまり混雑していず、館内をゆっくり観てまわることが出来ました。
(1)印象派への道、(2)ベルト・モリゾ、(3)クロード・モネ、?同時代の画家たちの構成。
なかでもモリゾとモネのコーナーが中心で、モネは「睡蓮」の習作にみるべきものが多く、
印象派女性画家ベルト・モリゾの作品群も見応えがありました。
モリゾは「印象派」を解説する書物には、印象主義確立時から一貫して印象派の美術展に
出品した印象派中核の一人として必ず紹介されていますが、その絵画を観るのは初めて
でした。その画風は風景画・肖像画とも優しい柔かい色彩で親しみのもてるものでした。
鑑賞の後は国立西洋美術館内の喫茶コーナーに席を移していつもの”美術談義?”。
野暮な作品評には殆ど触れず、少しの間学生気分に戻ったあと16時半には散会。
○3月例会(第41回)の予告
■開催日時:3月19日(金) 13時45分〜15時
■美術展名:「モネ・ルノワールと印象派展」
■美術館名:渋谷 Bunkamura ミュージアム
今年も東京には世界の名画が続々集まり、観たい美術展が目白押しです。私達は発足後
例会を重ねて実に40の特別企画展を見て参りました。いつでも行けるようでつい見逃して
しまいがちです。美術好きの皆さんのご一緒しませんか?
お問合せは同窓会東京支部事務局または世話人までお気軽にどうぞ!
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○2004年 1月例会(第39回)の報告
■ 開催日時:2004年 1月16日(金) 11時00分〜12時30分迄
■ 美術展名:「東山魁夷 展」
■ 美術館名:横浜美術館(みなとみらい21地区)
新春にふさわしく、横浜美術館の「東山魁夷展ーひとすじの道ー」を16名で見ました。
会場で画家が横浜生まれの神戸育ち、神戸二中(現兵庫高校)で学んだと知り俄かに親しみ
をおぼえたものです。
会期中の展示替で前期と後期に分かれており、我々は前期展を見た事になりますが、
会場ではその作品の構図の妙と色彩の美しさに圧倒され、好みの作品を何回も戻っては
見直す会員の姿も目につきました。代表作「道」「白馬の森」「雲二題」「花明かり」や
唐招提寺障壁画 のコーナー等が印象に残りました。
■新年懇親会
横浜美術館前からタクシー4台に分乗し、山下公園マリンタワー隣のメルパルク横浜へ直行。
会場の3階「バラ」の前には「KG美術鑑賞会」の看板がお出迎え。
総勢17名が和食コースで歓談。全員の記念写真を撮ったあと、予め用意した「2004年度
首都圏での主な美術展情報」をベースに例会で取上げたい展覧会を選考しました。
全員が順番に「私の見たい美術展」を挙げて第一次選考を終え、後は幹事に一任となりました。
■2月は定例の第3金曜日がKGゴルフ会と重なるので第4金曜日に替え次の通り決定しました。
2月例会 2月27日(金) 「パリ・マルモッタン美術館展」 東京都美術館
3月例会 3月19日(金) 「モネ・ルノワールと印象派展」 Bunkamuraザ・ミュージアム
その他の選考した美術展は下記の通りで、4月以降の例会で取上げる事になります。
(1)「円山応挙展」 江戸東京博物館
(2)「古代ローマ彫刻展」 国立西洋美術館
(3)「栄光のオランダ・フランドル絵画展」 東京都美術館
(4)「ニューヨーク近代美術館展」 六本木ヒルズ 森美術館
(5)「ピカソ展 ジャクリーヌ夫人コレクション」 損保ジャパン東郷青児美術館
(6)「マチス展」 国立西洋美術館
(7)「フィレンツェ展ー芸術都市の誕生ー」 (東京:会場未定)
(8)日帰り遠征計画 (a) 熱海 MOA美術館 候補美術館 (b) 下田 上原近代美術館《大正製薬の上原正吉コレク
ション》
以上の様に、今年も東京には世界中から著名な美術館の話題の名作が集まります。
絵画鑑賞のお好きな方、私共とご一緒に”月一回の美術館めぐり”をなさいませんか。
毎月新しいメンバーも増えています。お気軽に一日体験参加してみて下さい。
○12月例会(第38回)の報告
■ 開催日時:12月 5日(金) 13時00分〜16時30分迄
■ 美術展名:「大英博物館の至宝展」
■ 美術館名:東京都美術館(上野公園)
新聞報道で連日満員・長蛇の列と知り集合を30分繰上げて13時としましたが、雨中にも拘らず
大勢の観客。たっぷり1時間並んでやっと入館しました。こんな事は初めてです。
エジプトに強い大英博物館らしく、「テーベの女性神官のミイラボード」や「黄金のミイラマスク」
などの色彩に圧倒されましたし、アッシリア時代の石製浮彫「瀕死のライオン」の前でも思わず
足が止まりました。
それ以上に”此処でこれが見られるとは・・・・・・”と感激したのが、デューラーの版画「メランコリア」
と「騎士と死と悪魔」でした。また、レオナルド・ダ・ヴィンチの「戦闘車両の習作(素描)」や
ミケランジェロの「聖母子と洗礼者ヨハネの素描」など素晴らしい小品も出品されていました。
鑑賞後の会員の評は、「例会で良かった。一人で来ていたらきっと行列を見て諦め引き帰したに
違いない」、「思った以上に沢山出品され、その一つ一つが見応えがあった」というものでした。
反面、「今後こんなに混雑の予想される催しは例会としては避けたほうが良いのでは・・・」との
意見もありました。
それほどの混雑でしたので、退館後は上野公園内の老舗”鶯だんご”の店で名物の団子や甘酒
で寛ぎ、薄暗くなるまで話し込んで帰路につきました。
○1月例会(第39回)の予告
■開催日時:2004年 1月16日(金) 11時〜15時30分迄
■美術展名:「東山魁夷 展」
■美術館名:横浜美術館(みなとみらい21地区)
一口PR: 東山魁夷生誕の地、横浜で開催する過去最大の展覧会です。
日本画界でその地位を確立した作とされる「残照」、最も有名な代表作「道」を
はじめ、奈良の唐招提寺の障壁画の一部も展示され再現されるという事です。
この催事はテレビ東京の主催によるものです。
■新年懇親会
美術展鑑賞後、席を移して恒例の新年懇親会を開き、首都圏で開催される予定
の展覧会の中から全員で2月〜9月頃までの美術展を選ぶ事にしています。
会員の方は万障繰り上げてご出席下さい。また、新しく参加してみようとお考えの
皆様はこの際是非”体験入学”ならね体験参加をしてみて下さい。
会員一同大歓迎です。
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○11月例会(第37回)の報告
開催日時:11月21日(金) 13時30分〜16時
美術展名:「ピカソ・クラシック展」
美術館名:上野の森美術館(上野公園)
昨年10月例会で見た「ピカソー天才の誕生ー展」に次ぐ第2弾です。
企画展名が「ピカソ・クラシック 1914〜1925」であることで端的に示されていたが、ピカソ
32歳での南仏における突然の「写実への復帰」から10年にわたる通称”ピカソ・クラシック”
古典への道を辿るものだった。
これがピカソか?と思うような作品、小品だがしっかりしたデッサンの数々。
色彩もドンドン変わり、タッチも大きく変化する。
10年の作品を一堂に集めると、こんなにも作者は数々のトライを試みていたのかと判り、
創造意欲に圧倒された。
最後のコーナーでの「ピカソの可愛い息子の肖像画」は特に印象に残った。
○12月例会(第38回)の予告
開催日時:12月5日(金) 13時〜16時
美術展名:「大英博物館の至宝展」
美術館名:東京都美術館(上野公園)
一口PR:世界最大規模 の大英博物館の8部門全てから約270点を精選した
文字通り大英博物館のエッセンスを凝縮したものになっていると
言われています。
「瀕死のライオン」など美術書や歴史書で見た至宝が真近に見られると
思います。ともかくチャンスです。
大変な評判で入場待ちの列も覚悟せねばなりません。いつもより30分
早めて13時の集合としましたのでご留意下さい。
以上
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○10月例会の報告
開催日時:10月17日(金) 正午〜16時
美術展名:「ベル・エポック展」
美術館名:箱根 ポーラ美術館(箱根町仙石原小塚山)
小田急新宿10時発のロマンスカー(スーパーはこね13号)で箱根湯本へ。湯本で横浜方面
と町田方面の組が合流してタクシーに分乗。秋日和の箱根路を仙石原のポーラ美術館まで
駆け上る。さらに車で直行のメンバーを加えて総勢16名で正午には入館。
ポーラ美術館は昨年9月にオープンした真新しい施設。地下1階で企画展「ベル・エポック展」
を鑑賞し、少し遅い昼食を館内レストランで摂ったあと地下2階の常設展も見た。
(1)企画展【ベル・エポック展】 19世紀から第一次大戦前までのパリは文化が円熟期を迎え「ベル・エポック
=美しき時代」 と呼ばれる。 《ベル・エポックの絵画》としてルドン、ルソー、ロートレック、ボナールなど
の作品が並び 工芸としてはロダンの「カレーの市民」やガレの「ケシ文花器」が紹介されていた。
《ベルエポックの文学と絵画》の部屋では、モネの「ルーアン大聖堂」「睡蓮の池」「睡蓮」 《日本のベル・エ
ポック》のコーナでは明治後期の洋画家たち、和田英作、黒田清輝、 岡田三郎助などの作品が展示されていた。
(2)地下2階の【常設展】 地下2階の常設展示室の充実ぶりが凄かった。 西洋絵画ではマネの「サラマンカの
学生たち」、セザンヌの「4人の水浴の女たち」、 ピカソの「海辺の母子像」や ローランサン、シャガール、
カンディンスキーなど作品。 日本の洋画では浅井忠、小山正太郎、岡田三郎助、安井曾太郎、梅原龍三郎、
平山郁夫 などの作品が並ぶ。
折角ここまで来たのだからという松原幹事の発案で帰路タクシーを仙石原高原のススキ原
へ廻し、雄大な草原と夕日に映えるススキを堪能。記念写真も撮って湯本へ向かった。
○11月例会の予告
開催日時 : 11月21日(金) 13時30分〜16時頃
美術展名 : 「ピカソ・クラシック 1914〜1925」
美術館名 : 上野の森美術館
集合場所等: 上野の森美術館 入口前(JR 上野駅公園口より徒歩5分)
一口PR : 昨年10月例会で見た「ピカソ 天才の誕生展」に続く企画展。
前展が1890年から1914年のピカソ少年期から青春時代の足跡を辿るもの
だったのに対し、本展はパリ・ピカソ美術館の協力でピカソ32歳での写実へ
の復帰、以後10年に渡る”ピカソ・クラシック”(古典時代)の全貌を辿るもの
と紹介されている。
○「鑑賞予定美術展」
9月例会
9月19日(金)
「大原美術館所蔵名品展」 千葉市美術館
10月例会 10月17日(金) 「ベル・エポックの時代展」
箱根:ポーラー美術館
11月例会 11月21日(金) 「ピカソ・クラシック展」 上野の森美術館
12月例会 12月 5日(金) 「大英博物館の至宝展」 東京都美術館
1月例会
1月16日(金)
「東山魁夷 展」と新年会
横浜美術館
2月例会 2月20日(金) 「円山応挙 展」 江戸東京博物館
3月例会 3月19日(金)
「モネ・ルノワールと印象派展」
渋谷Bunkamura
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○会員募集中
美術・名画鑑賞にご興味のある方は是非ご参加下さい。
年会費は2000円(通信費など)。美術館入館料はその都度実費負担です。
○お問い合わせ先
同窓会事務局(美術鑑賞会担当)
TEL: 03-5224-6226
FAX 03-5224-6227
または
幹事: 西山 禎一(昭36商)
TEL: 043-274-2292
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