HOME.CONTACT.PRIVACY POLICY.
K.G-TOKYO.COM Registry Member
入会はこちら LOGIN
What's K.G-TOKYO.COM
WHAT'S K.G-TOKYO.COM

<美術鑑賞会>

■紹介
私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて
頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。
現在会員数は40名(女性20名、男性20名)
毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクでワイワイガヤガヤ関西弁を
楽しんでいる気楽なサークルです。
みなさんの体験参加は大歓迎です。お気軽に飛び込み
参加してください。


3月19日に美術鑑賞会の例会があり、東京国立博物館へ行きました。
「長谷川等伯」展です。今年が彼の没後400年に当たります。国内に存在するほヾ全ての等伯の作品を一挙に公開するという史上最大規模の回顧展です。参加は10人でした。
好天の上野の森は多くの人で溢れ返っています。早咲きの寒非桜が見事な景観を見せていました。しかし、ものすごい人気で入場制限をしていて、50分並んで漸く入館出来ました。3月22日までで残り少なくなったことや、テレビでの特集などが影響したと思われます。
あとわずかで入館というポジションから、建設中の東京スカイツリーが見え、カメラのシャッターを押している人が多かったです。国立博物館の本館と平成館の間から、スカイツリーが見えることがよく分かりました。

「没後400年特別展 長谷川等伯」は、7章の展示で展開されています。
第1章 能登の絵仏師・長谷川信春
信春(後の等伯)は熱心な法華信徒で仏教絵画を描いていました。画面の隅々まで緻密に描き込みをする画風でした。「三十番神図」(重文、高岡大法寺)のバックに描かれた屏風に猿などが描かれていますが、後の作画のルーツを垣間見ることが出来ます。
第2章 転機のときー上洛、等伯の誕生ー
転機は2つありました。1つは都(京都)へやって来たこと。2つ目は千利休が寄進した大徳寺三門の天井画を描く機会を与えられたことでした。
第3章 等伯をめぐる人々ー肖像画ー
最初は僧侶が中心でしたが当時の実力者千利休と大徳寺金毛閣で会い、肖像画を描くまでになっていました。
第4章 桃山謳歌ー金碧画ー
狩野派への喰い込みを図ります。巨木や岩の様式美を強調する狩野永徳に対し、のびのびと生命力を表しながら、更に装飾味豊かな絵画を目指しました。天下人豊臣秀吉から作画を依頼され、祥雲寺の障壁画を描きます。現在は智積院にある国宝「楓図壁貼付」です。水墨画に金雲の組合せを初めて試みたのも等伯でした。(重文、京都禅林寺 波濤図)
第5章 信仰のあかしー本法寺と等伯ー
彼は生涯にわたり法華宗を信仰しました。彼が本法寺に寄進した国宝「仏涅槃図」は、高さ10m、巾6mという大作です。東福寺(明兆作)、大徳寺(狩野松栄作)の涅槃図とともに3大涅槃図と言われています。
第6章 墨の魔術師ー水墨画への傾倒ー
無限の可能性を持つ様式に強く惹かれて行きます。京都で中国の名画を見た影響もあります。有名な「竹林猿猴図」(重文、京都龍泉庵)が、前期だけの展示で見ることが出来なかったのは残念でした。
第7章 松林図の世界
東京国立博物館所蔵の国宝「松林図屏風」は、本展示会の最大の目玉と言えましょう。彼が描きたかったのは松林をつつみ込む濃密な霧でした。しかし、霧を描かずその実在を感じさせています。「描かずにあらわす」という魔術のような技法は、我が国水墨画の最高峰であります。(ポスター、チケットなどは、この作品の一部を採用している)

美術鑑賞会では久々の日本人作家の個展でしたが、なかなか意義深い展示会であったと思います。

満開の寒非桜入館まで50分かかりました東京スカイツリーを遠望
入口の長谷川等伯展看板


<今後の活動>
マネ・モダン・パリ展4月16日三菱美術館
ボストン美術館展5月21日森美術館
ストラスブール美術館展6月18日THE Bunkamura
オルセー美術館展7月16日国立新美術館


▼バックナンバーを読む

■2013年03月21日更新分

■2013年01月26日更新分

■2012年09月22日更新分

■2012年07月11日更新分

■2012年06月16日更新分

■2012年05月19日更新分

■2012年04月23日更新分

■2012年02月18日更新分

■2012年01月21日更新分

■2011年11月26日更新分

■2011年09月17日更新分

■2011年08月19日更新分

■2011年06月11日更新分

■2011年02月18日更新分

■2011年01月21日更新分

■2010年12月17日更新分

■2010年11月19日更新分

■2010年06月21日更新分

■2010年03月20日更新分

■2010年02月20日更新分

■2010年01月30日更新分

■2009年11月20日更新分

■2009年08月21日更新分

■2009年03月13日更新分

■2009年02月22日更新分

■2009年01月16日更新分

■2008年10月18日更新分

■2008年05月18日更新分

■2008年03月24日更新分

■2008年02月16日更新分

■2008年01月26日更新分

■2007年11月16日更新分

■2007年10月19日更新分

■2007年08月18日更新分

■2007年07月22日更新分

■2007年04月29日更新分

■2007年03月25日更新分

■2007年03月09日更新分

■2006年12月21日更新分

■2006年12月04日更新分

■2006年08月05日更新分

■2006年07月05日更新分

■2006年06月02日更新分

■2006年04月11日更新分

■2006年02月05日更新分

■2005年12月19日更新分

■2005年12月05日更新分

■2005年11月06日更新分

■2005年10月05日更新分

■2005年09月05日更新分

■2005年10月31日更新分

■2005年07月05日更新分

■2005年06月05日更新分

■2005年04月29日更新分

■2005年04月05日更新分

■2005年03月04日更新分

■2005年02月04日更新分

■2005年01月20日更新分

■2004年12月01日更新分

■2004年11月01日更新分

■2004年10月01日更新分

■2004年08月31日更新分

 


 
KG HOT NEWS.
circle
copains
KG LINK.