<美術鑑賞会>
■紹介私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。現在会員数は36名(男性会員 18名、女性会員 18名)。毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクで美術談義?を楽しんでいる気楽なサークルです。
○12月例会(第50回)の報告■ 開催日時: 12月17日(金) 13時45分〜16時00分■ 美術展名:「フィレンツェ ー芸術都市の誕生展」■ 美術館名: 東京都美術館(上野公園内) ■ 参加者数:9名(男性:3名、女性:6名) 12月例会は定例の第三金曜日に開催。「フィレンツェ展」会期末で年の瀬も押し迫った中での開催となったせいか本年度美術展の掉尾を飾る”大型美術展”なのに参加は少数でした。 今回の展覧会は、来年フィレンツェと京都の姉妹都市提携40周年を迎える記念にと企画された、独創的な視点による展覧会でした。・先ず「序章」として都市フィレンツェの文化リードしたダンテ、ペトラルカ、ポッカッチョの3文人の肖像画がこの街の知的風土を示し、「ジョットの鐘楼」の六角形大理石浮彫レリーフ(絵画術・彫刻術・金工術・建築術・機織術)がこの街の芸術の成立ちを示していました。・「絵画」ではフィレンツェの絵画技法の発展をジョツトのフレスコ画、ヴァザーリやポッティチェッリの板絵等で紹介されていました。なかでも、サンタ・クローチェ聖堂の壁面から剥がされたフレスコ画「悲しみの聖母」が目の前で見られたのは感動ものでしたし、ポッティチェッリとポッライオーロの2枚の横顔の「婦人肖像画」は本展の白眉でした。また三連祭壇画や羊皮紙写本の色彩の鮮やかさにも驚かされました。・「彫刻」では、ミケランジェロ作の木彫彩色の「磔刑のキリス像」、メディチ家別荘の噴水に設置されていたというヴェロッキオの「イルカを抱く童子」が小品ながら目を引きました。・他に「金工」「織物」「建築」「医学・科学」のコーナがあり、フィレンツェの産業である毛織物・絹織物の織布芸術の紹介や華やかな金工技術などが紹介されていました。興味を惹いたのは、工房が注文主に建築計画を提示する為に「木製の立体模型」を作っていたことで、ストロッツィ家宮殿の木製のひながたを面白く見ました。 単なる美術展ではなく、芸術都市フィレンツェを多角的に紹介する面白い展覧会でした。このあと国立西洋美術館の「喫茶すいれん」で一休みして解散しました。○1月例会(第51回)の予告 ■開催日時:2005年1月28日(金) 午後11時00分 東京都美術館入口付近に集合 ■美術展名:「ミュシャ展」 《プラハからパリへ 華麗なるアール・ヌーヴォーの誕生》■美術館名:東京都美術館(上野公園内) ■一言PR: ミュシャ財団の協力で実現した本格的なアルフォンス・ミュシャの展覧会です。ミュシャは ボヘミア生まれでその装飾性豊なポスター、版画でパリの話題をさらったアール・ヌーヴォー の代表者です。 プラハにミュシャ美術館が開館され、世界に散在する作品を集め修復に努めて来た財団 所蔵の作品から240点が展示出品され、そのうち約100点は日本初公開だそうです。 代表的なポスター、版画はいうまでもなく、その下絵となったデッサン、水彩画や油彩画、 彫刻、装飾美術など、ミュシャの集大成といえる大規模な展覧会になっています。■新 年 会 : 引き続き同日 13時〜15時、上野不忍池畔「東天紅」にて新年会を開催します。 中華料理バイキング(予算@2,500円/人程度)で歓談のあと、2月〜8月までの美術展 の選考を行い、2005年度例会の基本計画を組立てます。 《ご注意》 今回は、 (1)開催日が第3金曜日から第4金曜日(1月28日)に変更になっています。 (2)集合時間が定刻の13時45分から午前11時に変更になっています。◆過去一年間のGVC例会記録 【例会開催は毎月第3金曜日】
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