<美術鑑賞会>
■紹介私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。現在会員数は36名(男性会員 18名、女性会員 18名)。毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクで美術談義?を楽しんでいる気楽なサークルです。
4月例会(第54回)の報告■ 開催日時:4月15日(金) 13時30分〜16時00分 ■ 美術展名:「 ゴッホ 展 」 ■ 美術館名:東京国立近代美術館(竹橋) ■ 参加者数:10名(男性:5名、女性:5名)・余花のお堀端を散策する人、ゴッホ展に向かう人などで竹橋から近代美術館までの道は大変な混雑。集合場所の入場券売場前も人の列が出来ており、日本人のゴッホ好きを目の当たりにした思いでした。・この「ゴッホ展」では、あの”ひまわり”の作品は一点も無く、その一方で今まで知らなかったゴッホ作品の遍歴を目にすることができ、研究熱心だったという彼の実像に触れることが出来ました。印象に残った作品は次の様なものです。1.オランダ時代・・・・・・「織工」「古靴」。 (ミレーに倣って農民や織工など労働者を描いた)2.パリ時代・・・・・・・・・「芸術家としての自画像」。 (印象派と出会い、技法を試し色彩を研究した)3.南仏アルル時代・・・「夜のカフェテラス」「黄色い家」「種まく人」「子守女」。 (青と黄色のコントラストの”ゴッホの色彩”を獲得し200点もの作品を生み出した)4.サン=レミ時代・・・・「療養院の庭」「糸杉と星の見える道」。 (「耳切り事件」後、サン=レミの療養院に入院。ドラクロアやミレーの模写に熱中)5.パリ近郊のオーヴェール=シュル=オワーズ時代 (幾つかの風景画を描くが、転地後2ヶ月でピストル自殺を遂げる)・この様に、本展では時代を追ってゴッホの油彩画が紹介され、併せて同時代の関連する作家の作品・資料を展示して天才画家ゴッホの実像に迫ろうとしていました。 ゴッホ自身の作品数が思ったより少なくて物足りない面もありましたが、アムステルダムのゴッホ美術館やクレラー=ミュラー美術館でないと見られないゴッホの代表作品を見ることが出来て満足しました。 ・展覧会後、竹橋の毎日新聞社地下のレストランでコーヒなどで寛いだあと16時には散会。○5月例会(第55回)の予告 ■開催日時:5月20日(金) 午後13時30分 東京国立博物館正面入口付近に集合■美術展:「 ベルリンの至宝展 」 主催:朝日新聞社、TBS ■会場:東京国立博物館(上野公園) ■一言PR: 世界遺産・ベルリン博物館島の5つのミュージアムの至宝160点を一堂に集める展覧会で ”日本におけるドイツ年”の中核イベントの一つです。 1.ギリシャ・ローマ美術の旧博物館所蔵品からは、世界三大美女のクレオパトラ七世像頭部 2.エジプト美術の新博物館からは、祭壇の浮彫、ヤギ頭部像、ティイ王妃像頭部 3.ヨーロッパ近代美術の旧国立美術館の所蔵品からは、マネの油彩画やドイツロマン主義 絵画の巨匠フリードリッヒの作品 4.ヨーロッパ古典絵画のボーデ博物館のポッティチェリの「ヴィーナス」やラファエロの「聖母子」 5.古代西アジア美術/イスラム美術のペルガモン博物館所蔵品からは、「ライオンの装飾煉瓦壁」や ムガルの細密画などの至宝を見ることが出来ます。◆これからの例会開催予定一覧
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