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＜　俳句の会「朋月会」＞

1月句会（初句会）の報告
　
　今月は、高濱朋子先生と１３人が集まり句会（１人欠席投句）を行いました。

１．日時：１月２３日(月）
２．場所：東京支部会議室
３．投句：席題１句及び兼題又は当季雑詠５句
４．席題：数
　　兼題：万両、淑気、寒月
　　　　　　　　　
５．朋子先生の御句
　　　寒月を掲げ湯町の寝静まる
　　　真白なる富士を包みし淑気かな
　　　砂利音の満つ参道にある淑気
　　　万両を加へ一壺の整ひぬ
　　　からからの日数ふえゆく寒の内
　　　凍星の数の多さよ峡の空
　　　
６．朋子先生選
　　　最優秀句
　　　　神鶏の声透き徹る淑気かな（としゆき）
　　　優秀句
　　　　寒月や長く尾を引く猫の声（よしかず）
　　　　朝焼に富士染まり行く淑気かな（としゆき）
　　　　万両や白壁の町蔵の町（数尾）
　　　　寒月を全霊に受く能登岬（数尾）
　　　　万両を食む鳥紅き息吐かむ（数尾）
　　　　なにひとつなき海原に寒の月（よしかず）
　　　　箒目の広ごる庭の淑気かな（けいぞう）
　　　　寒満月たたむ湖面の水の音（まさえ）
　　　　数の子や一家眷族二十名（まこと）
　　　佳作句
　　　　万両のぐらり紅粒こぼしけり（健二）
　　　　子らは皆数へてうれしお年玉（えつこ）
　　　　淑気満つ能の舞台の真闇かな（えみこ）
　　　　手に採れば靨（えくぼ）もありし実万両（数尾）
　　　　寒月や太平洋は静かなり（けいぞう）
　　　　万両の影の凭るる西行碑（としゆき）
　　　　衣ずれの音にも淑気巫女だまり（まさえ）
　　　　数を威に睨み合ひたる鴨の陣（としゆき）
　　　　実万両白き達磨の眼となりぬ（和生）
　　　　湖に立つ朱き鳥居の淑気かな（まこと）
　　　　時代（とき）超えし歌会始淑気満つ（恬児）
　　　　実万両彩のとぼしき庭に映ゆ（まさえ）
　　　　寒月やスカイツリーと遊びをり（けいぞう）
　　　　万両やいよよ年金受給の身（としゆき）
　　　　寒月や白の浮き立つ海鼠壁（まこと）
　　　　晴れやかに紅白揃ふ実万両（まさえ）
　　　　実万両こぼして行きぬ下校の子（まこと）
　　　　　　
７．２月の句会
　日時：２月２７日(月)１５：００～
　場所：同窓会東京支部会議室
　兼題：下萌、春水、水菜
　席題：当日先生より
　投句：兼題５句及び席題１句
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上