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＜　俳句の会「朋月会」＞

４月吟行句会の報告

　今月は、高濱朋子先生と１２人の会員により、花満開の信州小諸を訪ね、２日の吟行句会を行いました。初日は懐古園を散策し、桜の花を満喫、句会をしました。２日目は最低気温零度で強風と小雨の中、浅間を背に北国街道を吟行、虚子記念館で句会をしました。

１．日時：４月２６日（月）２７日（火）　
２．句会の場所：
　　　初日：小諸グランドキャッスルホテル
　　　２日目：高浜虚子記念館
３．投句：各日７句
（２６日）
　朋子先生の御句　
　　　草笛の音色は信濃なる証
　　　花散るを忘れたるかに懐古園
　　　花日和散策日和懐古園
　　　春昼や水車きまぐれなりにけり
　　　車座に野遊びといふ贅ありて
　　　囀のしきりなりけり句碑ほとり
　　　引き絞る絃（つる）や落花の二三片
　朋子先生選
　　最優秀句
　　　役終へし蒸気機関車にも桜（けいぞう）
　　優秀句
　　　千曲川光りて春を運びけり（けいぞう）
　　　咲き誇る花に翳あり暮の春（まこと）
　　　塾長の眼光険し四月尽（としゆき）
　　　日差し今万朶の花の中に透く（理江）
　　　春風を潜り抜けたる三の門（よしかず）
　　　たんぽぽや不開（あかず）の門に続く崖（としゆき）

（２７日）
　朋子先生の御句　
　　　春疾風矢狭間三角丸四角
　　　春愁や旧き味噌蔵醤油蔵
　　　味噌蔵を飾る手造り吊し雛
　　　山国の風に抗（あらが）ひつつ芽立つ
　　　もてなしの緑茶に寒さゆるみゆく
　　　虚子の句に小諸の寒さ諾（うべな）ひぬ
　　　春障子大正ロマン包みこむ
　朋子先生選
　　最優秀句
　　　この旅の小諸の花を見尽して(理江）
　　優秀句
　　　老梅のひたすらいのち繋ぎけり（よしこ）
　　　花の雨おいでなんしと町屋膳（まこと）
　　　疎開てふはるかなる日や花の冷（理江）
　　　虚子句碑に名残の梅の零れをり（としゆき）
　　　萬屋の間口三間燕の巣（まこと）
　　　山桜遠きにありて風の径（和生）
　　　桜散り名残の色を地にとどめ（よしこ）
　　　春陰や粗削りなる大手門（よしかず）
　　　虚子偲ぶよすが路傍のすみれ草（理江）
　　　　
　　来月の句会予定
　　　日時：５月２４（月）１５：００～１７：００
　　　場所：東京支部会議室
　　　兼題：更衣、葉桜、五月場所で５句投句
　　　　　　なお当季雑詠も可
　　　　　　欠席者は事前に投句のこと
　　　席題：当日先生より、１句投句
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上