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<囲碁 サークル>

長谷川さんの随筆をご紹介いたします。女性棋士として、大活躍をされています。


  《 ワンダフル 囲碁 》

なんて楽しいのだろう!

黒い石と白い石と碁盤、たったそれだけでいい。
それすらなくても、紙に碁盤目を書いて、鉛筆で交互に書き込んでいっても出来る。
何とシンプルで、何と奥の深いゲームであることか!

数年前、60歳を前にして、年と共に忘却力が増すのに不安を感じ、「頭の運動」の必要を感じた。
丁度、近くのカルチャーセンターで、「コントラクトブリッジ」の講座が始まった。
以前から興味のあったことでもあり、早速入門した。
先生は全国ランキング5指に入り、海外対抗にも日本代表の一人として参加されるという腕前。
それから3年懸命に取り組んで、何とかクラブでプレイすることは出来るようになったが、
高度になるにつれ、力を維持し、クラブのメンバーについていくためには、
週に1回が2回、3回と増えてゆき、時間的に厳しくなってきた。

自分と同程度のパートナーが要る。又プレイするには4人が不可欠。
そんな制限に加えて、何より「此れは自分には向いていない」と感じるようになった。
確かに頭の運動には良い。 しかし楽しくない。
真剣にプレイする緊張感はあるけれど、ちっとも楽しくない。

そんな時、フト「愛好者の多い囲碁ってどんなものなんだろう? 
ちょっとその世界を覗いてみたい」という誘惑にかられ、 「1週間で囲碁が打てる」と言う本を買い求めた。

1週間経ったら打ってみたくて仕方がない。
丁度我がブリッジ教室の先生のお父様がいつでも相手をして下さると言う。
「これ幸い!」毎週1回お家にお邪魔して、対局していただいた。

タバコを吸いながら黙々と打って下さるのだが、9つ置いても(ハンディキャップの置石)、
いつも全部殺されてしまう。
口で教えて下さる訳ではないから、何も分からない。
自分は入門したばかりなのだからこんなものなのかと思い、一隅でも生きたら大喜び!
今から考えたら相当ヒドイ、「お話にならない」とはこのことだろう。

そうこうする内、ゴルフの仲間やテニスの仲間に囲碁の有段者が居ることを知った。
ゴルフの時はゴルフの話だけ、テニスの時はテニスの事しか関心がないので、
20数年間毎週会っていても 全然気がつかなかった。その後チャンスがあるたびに、お相手を頼んだ。

気のおけない人達だけに、批判も手厳しい。
「ナニ〜〜、そんな手を打ってバカじゃなかろか」
「ヘー、そんな一目が欲しいか」
「まだ投げないの??ーー」etc、etc…

そんなこんなで、なんとか1級くらいになれたかなー、と思う頃に友達が「女流囲碁選手権戦」に申し込んでくれた。
何も分からず会場の参加者の多さに驚きながら、無心に打って、なんと4戦全勝でBクラスで優勝。
思いがけない事に本人もびっくり!
山崎吉廣九段が、厳かに免状を読み上げて贈呈してくださった、なんと「三段」のお免状。
欲も何もなく、知らないうちに初・二段の先輩方を負かしてたなんて・・・

それからは、急に囲碁の世界が広がった。幸い我が母校の囲碁部OBの人達が、とても親切にしてくださり、
また、井山裕太の師匠・石井邦生先生も、いつも優しいお兄さんのように接してくださる。

一度囲碁雑誌「梁山泊」に寄稿を頼まれて以来、毎号記事も書くようになった。世界中の囲碁大会からも
お誘いがあり、毎年何カ国かで囲碁対抗戦を楽しんでいる。

なんと言っても囲碁は楽しい。相手はひとり居れば出来る。
腕に差があっても、置き碁で何とか勝負できる。
囲碁の事を『手談』とは良く言ったものだ。言葉が通じなくても、何も喋らなくても石と石とで話ができる。
「こんなすばらしい世界を、もっともっと沢山の人に知ってもらいたい」と、今や囲碁普及のお手伝いもしている。

6歳の孫は、今囲碁に夢中。時間があれば、2人で碁会所巡りを楽しんでいる。
老若男女全くこだわりなく付き合えるのが、最高だ。

しかも、浜松早期認知症研究所長・金子満雄氏によれば、「小ボケ・中ボケは、囲碁を指導して治療すると、半年で回復する。」
と断言しておられます。
金子氏は、多数の早期認知症症例を調査した結果、老人性認知症の多くは、「心の生活習慣病」
ともいうべき廃用型認知症(アルツハイマー型認知症)であることを突きとめ、脳の活性化訓練(脳リハビリ)
によって認知症の進行を阻止し、また機能を改善させることにも成功されました。他の諸々の疾患と同様、認知症も
「早期診断、早期治療が重要である」といえるのです。

「統計では90歳以上になれば、ある程度ボケるのは生理的で正常な状態であるといえるのですが、80歳まで何とか
ボケずに生活してもらうことを目標にすべきであり、そしてその特効薬は“ズバリ囲碁”であります。」とたくさんの論文や
書籍で発表されています。さらに又趣味の多い人ほど、囲碁の上達は早いそうです。
「囲碁はボケ予防の妙手」という本も出版されてます。“碁打ちにボケなし” 二万一千人以上の痴呆患者を治療し、
ボケ治療で世界の最先端をいく専門医による「ハツラツ人生のススメ」。

囲碁を打って、ボケを防ごう。ボケを治そう。

      長谷川 加奈美  昭和42年卒



真剣に対局中 (湯河原 囲碁合宿で)2011.10.6女性棋士と一緒に 湯河原で


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