弁護士が集中する東京において、若くして個人事務所を開設した籾井美恵子さん。昨今、テレビの企画番組で法律が人気を集めたり、国内外のドラマで女性弁護士がフューチャーされるなど、弁護士という職業や法律について身近に感じる機会が増えている。さぞかし子供の頃から、この特別な職業に対して夢を描いていたのだろうと思いきや、籾井さんが法学部を受験したのは、法曹の世界に興味があったわけでも弁護士に憧れていたわけでもなかった。彼女の言葉から「ただ漠然と……」というフレーズが出たのは、とても意外だった。それならば、難関と言われる司法試験に立ち向かってまで弁護士を目指すに至ったきっかけは、いったい何だったのだろうか。