昨年9月27日、見事中国チベット自治区にあるシシャパンマ中央峰の登頂に成功した南井英弘さん。この8008m峰の制覇で、氏は69歳にして大学山岳部時代以来抱き続けていた夢を一つ叶えることとなった。
高校一年生の富士山登山から始まり、大学では山岳部で北アルプスを渡り歩いた。そして通常卒業後は疎遠になりがちな登山が、丸善石油(現コスモ石油)入社後にはかえって仕事と登山とを分ちがたく結びつき、氏の足は次々と世界の高峰へと向かっていく。
バイタリティーに満ち溢れた南井さんの登山と仕事の数奇な関係、そして現在の心境と活動についてお話を伺った。