<茶の湯を楽しむ会>
≪ご案内≫
設立から約10年たち、現在は東京 京橋のお茶室にて月に1度、「茶の湯を楽しむ会‐裏千家‐」を開催しております。初心者から経験者、また男性の方もお出でになり幅広い年齢層の方たちの和やかで楽しいお教室になっております。時にはお茶会にも参加し、お教室外での見聞を広めております。
お近くにいらした際は、どうぞお立ち寄り下さい。ご一緒に茶の湯の世界を体験してみませんか?
講師:岡島恵美子(宗恵)
お稽古日:毎月第2水曜日
場所:東京都中央区京橋2−6−8(詳細はお問い合わせ下さい)
問い合わせ先:岡島メールアドレス:k27acdbe3b3eg9@softbank.ne.jp 又は携帯電話(090)3962−5787
※お稽古中は電話に出られないことがありますので先ずはメールにてご連絡をお願いできればと思います。
≪お稽古だより≫
5月も連休が終わり、新緑の美しい季節となりました。これから梅雨入りまでの間、暑くもなく、寒くもない心地よい清々しい気候が続きますね。
さて、5月のお稽古ですが、5月に入り茶道も炉から風炉※の季節へと変わり、今回は初風炉のお稽古でした。
※風炉とは火(炭)を入れて釜をかけ湯を沸かす道具。わかりやすくいうと火鉢のようなもの。
そこでお床のお軸は「関-東北南西活路通」。炉と風炉の切り換えで関所をいうことでしょうか。
お花はピンクの芍薬に白い薯莪(シャガ)。大ぶりの芍薬と華奢な薯莪が対照的でありながら、不思議に一体感がありました。
お薄器は花筏の高台寺蒔絵。漆の平面に金粉をまいて描いているので朱色と金色の対比が美しく華やかさが増します。
薄茶用のお茶碗は菖蒲の描かれたの薩摩焼。薩摩焼の特徴であるほんのりとした乳白色で地色が、緑のお抹茶を引き立て、金彩で描かれた菖蒲は華やかさを添えてくれます。それから、高麗茶碗の御本。土の種類が異なるせいか、日本のものとは風合いが異なります。
主菓子は鶴屋八幡製の「よそえ文」。鮮やかな緑色の葉を巻いた中に棲む虫があり、その巻く様子が巻き手紙ようなので「落とし文」と言ったりもします。頂くのがもったいないほどの美しいお菓子です。
久々の風炉ということもあり、まずは運び薄茶点前から。風炉は柄杓の扱いが、炉とは大きく異なりいくつもの扱い方がありますが、そこが見せ場の一つ。静寂に包まれたお茶室で指先まで神経を行き届かせてのお稽古は、日常生活とは異なる心地よい緊張感でした。また、お湯が沸く音や、お茶箋にてお茶をたてる音、など耳を澄ませば普段あまり耳にすることもない音も聞こえてきます。
お茶室に入ると雑念も消え、清々しい気分になれますよ。
≪今後の予定≫
2012年6月13日(水)
2012年7月11日(水)
| |
お花はピンクの芍薬に白い薯莪(シャガ)。 | 主菓子は「よそい文」。 |
▼バックナンバーを読む
■2012年07月24日更新分
■2012年05月27日更新分
■2006年08月23日更新分