【例会の概要】

  三日月会3月度例会は、65名の皆さまにご参加いただき、元外務省官僚で北京、台北などに勤務され、パナマ大使、ベネズエラ大使を務められた下荒地修二(しもこうち しゅうじ)氏をお迎えし、あまり知らない外交の世界について講演していただきました。

 下荒地氏は灘中、灘高から東大法学部に進まれ、卒業と同時に外務省に入省されました。近寄りがたいキャリア官僚?と思いきや、学生時代からの柔道で鍛えた堂々たるお身体に、にこやかな笑顔、ノリのよい関西弁で、お話が始まりました。

 小学生の頃、近くに駐在していた米軍を見ながら「なぜ日本は戦争に負けたのか」と考えることがあり、そんな折、グエン寺崎著の『太陽に架ける橋』(第2次大戦中、日米両国の懸け橋になるべく力を尽くした外交官の物語)を読み「外交官という仕事はすごいなあ、国の命運をかけるすごい仕事だ」と感動したことがきっかけとなって、外交官を志されたそうです。

 外務省、大使館の情報収集などについては在外公館勤務の経験を語られ、これから時代に即した外交活動や情報収集が必要だと思うとのことでした。

 最後の質問タイムでは次々と質問が飛び交いました。中国、アジアのご専門とあって、注目の中国や韓国との問題、歴史認識、靖国参拝、領有権問題、慰安婦問題さらに対ロ問題など、次々と質問が投げかけられました。日本を取り巻く切実なアジアの諸問題、もっとご意見を伺いたいところでしたが、残念ながら時間となりました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

【以下ご案内文です】

                三日月会2015年3月度例会のご案内

  外務省、外交官、大使、大使館等は日本の外交を担う重要な役割、拠点であるにも拘らず、私達とは多少距離があり、知らない事も数多くあります。3月度三日月会は元外務省高官、大使を経験された下荒地修二氏をお招きし、日本の外交全般とその中における私達の知らない事象についてお話し頂きます。外務省とはどんなところか、外務省の常識・非常識、現在の日本の外務省・外交官は世界的、歴史的に見て優秀か、その評価はどうか、最近の外交問題についての考え方、これからの日本の外交、外務省はどうあるべきか等々多岐にわたってお話し頂きます。多数の皆様のご出席を賜りますようご案内申し上げます。

 記

日 時 :20153月18日(12151330 

場   所 : 関西学院大学東京丸の内キャンパス ランバスホール          千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー10階

3階サピアタワーオフィスロビー受付前に「三日月会受付」(11:30~12:10)を設置

会 費 : 1500円(軽食は11:45から講演前にお出しいたします。)

スピーカー: 下荒地修二(しもこうち しゅうじ)氏 (元外務省官僚・大使)

 1947年8月 北九州市若松生まれ(本籍は広島県)。豊中・神戸で小・中・高校(雲雀丘学園、灘中、灘高)。1970年3月 東京大学法学部卒業、同時に外務省入省。外務省では中国課、大臣官房、経済局、経済協力局等に勤務。在外は、北京、台北、ソウルに勤務。1997年 駐バンクーバー総領事。2003年 駐パナマ大使。2007年  駐ベネズエラ大使。2011年 退官。

タイトル  : 「大使の仕事、大使館という所―外務省の常識は世間の非常識?」

  • 人数に制限がございますのでお早めにお申込み下さい。{最終申込締切3月12日(木)}

なお、出席される方のみお返事を頂きますようお願いします。

*メールによる申込方法:

次のリンクをクリックしますと申込みのフォーマットが出てまいります。必要事項を入力の上、送信ボタンを押してください。正しく送信されましたら、送られたメールアドレスに「ご連絡有難うございました。三日月会への出席申込を受付いたしました。」のメッセージが返信されますので必ずご確認ください。

 同窓会東京支部の kg.tokyo@nifty.comへのメール返信では、申込み受付出来ませんのでご了承ください。

お問合わせ先:

東京支部  TEL 03-5224-6226  FAX 03-5224-6227  E-mail: kg.tokyo@nifty.com

【次回予告】 4月度三日月会は4月21日(火) 作家・林望氏を予定          以上