KG東京支部将棋サークル合宿奮戦記
 4月13日~14日
 ―於 伊豆大仁ホテル― 

関西学院同窓会東京支部将棋サークルでは、去る4月伊豆半島中央部にある大仁ホテルで、当地静岡県下有数の将棋強豪である函南町(かんなみちょう)将棋クラブと合同合宿を開きました。参加者は、我がサークル7名、函南町将棋クラブ4名の11名の精鋭が勢ぞろいしました。 

開催場所の大仁ホテルは、源頼朝が平家に幽閉されていた「蛭ヶ小島」を見下ろす丘の上にあり、真正面には世界遺産になったばかりの富士山が見える景勝の地です。源氏の嫡男頼朝は、この幽閉地で将棋を愛好し無聊を慰めつつ、後日の天下取りの布石や用兵を考えていたと言われています。それは、830年前のこと。将棋は、王将を守って各駒に序列と役割を持たせて布陣され敵に向かいます。ご承知の通り、頼朝は近隣の豪族や武家の支援を得て、1185年鎌倉幕府開府して、武家政治の時代を開いたのです。 

この将棋の伝統を引く伊豆地方の一郭にある「函南町」は、人口3万人ながら、静岡県内でも有数の強豪チームです。後進の育成にも熱心で、町内にある小中学校には将棋サークルがあり、毎週土曜日には、クラブ員が手分けして先生として、将棋スクールが開かれています。 

一時期この地に住んだ私は、町の将棋クラブの世話人坂本さんと交流を深めました。そして4半期に一度は、町主催の将棋大会に参加し、その付き合いはもう20年近くになります。それがご縁で、今回の2度目の合同合宿が実現しました。 

●将棋合宿の行程
 第一日目(4月13日)午後 本戦対局 
  勝ち残り総当たり戦で、一人4局
  最初は静粛に真剣に対局が進みましたが、その内に「アアッ」とか「ガアッ」など奇声が
  出て、次第に「ドウダ」と「ヤッタ」と勝者の歓声と「負ケマシタ」と静かに頭が下げる敗者
  の姿も散見されました。
  
とは言えお互いに武士の礼節が最後まで貫かれました。   

   

●参加者選手の紹介(敬称略)
 KG チーム
 松田勝次(S32年法) 鳴川哲夫(S34年経) 小室 誠(S34年経)
 下村和生(S35年商) 奥林群司(S38年法) 菊池康夫(S43年商)
 岡田格朗(S26年中) 

函南チーム
 坂本芙士雄  中村三男  西井敬次郎  吉川栄

  

 

●夕食は、地酒と地魚の満艦飾・その後団体戦
 18時 たっぷり伊豆の温泉に浸かり、疲労回復した一同は、メイン料理の近海物の魚料理
 とフリードリンクに感激、次第に
 話題はそれぞれのお国自慢や、将棋自慢に花が咲き、
 いつまでも宴は果てません。

 20時 それでも11人が3チームに分かれ団体戦に突入しました。
 これは、「3組中2チームから1人づつ選手が出て3手(2人合計6手)
  
指すと次に交代して指し継ぐ対局方式で、指し手以外の口添えやヒント
  
なしのルールで勝敗を決める方式・・・文章では少しややこしい表現です。 

 指し方は本人の自主性に任せ、傍から口出しなし、ヒントなしが原則。
 しかし、「アア」「ソレダ」とか「ダメ」とかあって、その
 大声は、廊下にも漏れたこともゴメンナサイ!               

 ●エピロローグ
  ・将棋は、その後も朝まで続き一睡もしないメンバーもあったそうです。
  ・成績発表:初日の決戦結果が最終日14日に坂本会長と鳴川キャプテンにより
   発表され、賞状と記念品が授与されました。(敬称略)
    優勝  4勝 無敗  西井 敬次郎  (函南町将棋クラブ)
    準優勝 3勝 1敗  鳴川 哲夫   (KG将棋サークル)
    3位   同上    菊池 康夫   (  同上    )

●お別れ
 我がKG組は、帰路三島の名物ウナギで昼食をとり、もりもり食べて解散。
 2日間の熱戦訓練に上がった腕をさすり帰路につきました。
                平成26年5月     岡田格朗 記