【 ご報告】
六月度例会は56名の皆さまにご参加いただき無事終了致しました。誠に有難うございました。
まずはじめに、講師として、元日本経済新聞社編集委員の中村雅美氏をお招きして、「健康学の今」と題してさまざまな健康に関するお話を伺いました。健康は我々にとって、一番の関心事ではないでしょうか?テレビや雑誌などで、様々な「健康学」が氾濫していますが、どこまで信頼できるか、不安です。まず、「安全と安心の違い」についてお話をいただきました。「安全」とは生産者の客観的な目で見た科学的評価,「安心」とは消費者の主観的な目で見た心理的評価です。20世紀は大量生産大量消費の時代でしたが、21世紀になると、少量でもいい物を求める時代になりました。量から質への転換ですね。また、「これからの医療を語るキーワード」として、三点あげられました。「統合」個」「再生」です。「統合」とは,「病気」ではなく「病人」を見る、すなわち身体と心の両面を統合的に見ることです。「個」とは、患者に合った医療、テーラードメード医療のこと。「再生」とは、分化しすぎた細胞の持つ初期の力を見直すことです。STAP細胞は疑問が多いのですが、iPS細胞は様々な可能性を秘めた細胞で、今後の研究が期待されます。「健康の基本」とは,「栄養」「休養」「運動」ですが、「美養」(美容ではありません)も大事な要素のひとつです。清潔にすることや、化粧をすることによって、前向きな気持ちになるからです。また、これからの医療は「病院」より「健康院」が必要であると提唱されています。健康な人、まだ病気になっていない(未病)の人達が行ける施設があれば、健康寿命をもっと延ばすことができるでしょう。最期に「健康食品」について警告をいただきました。食品と薬を混同することの危険性を指摘され、氾濫する情報に惑わされて、安易にサプリメントや健康食品に手を出す風潮に危惧を示されました。「健康食品」を評価するための留意点として、専門家かどうか、科学的根拠があるかどうか、確かな機関、組織のデータであるかどうか、などを挙げておられます。
その後続いて、48年卒の幸田浩一氏が、新聞紙の棒を使って我々にも簡単に実践できる7分体幹運動を教えてくださいました。大事なのは「振動」だそうです。プルプルスクワット、Cの字スクワット、ダブルスクワットなど、誰でもできそうな体操です。興味のある方は幸田さんの「楽夢ダイエット」を検索してみてください。
【以下ご案内文です】
三日月会2014年6月度例会のご案内
6月度例会は、元日経新聞の記者で医療・サイエンス関係の記事を中心に活躍されてきた中村 雅美氏をお招きしました。安全と安心の違い、これからの医療のキーワードについてお話しいただきます。2年半にわたり日曜日に掲載されていた「今どきの健康学」の読者の方も多いのではないでしょうか。健康の基本は栄養、休養、運動の3つで、運動は無理なく長続きさせることが大切なこと。健康な人が気軽に行ける健康院の提唱、健康の駅などのほか、健康食品の問題点についても言及していただきます。それに加えて長続きする7分間の体幹運動の実践を昨年のフェスタで実行委員長をされた1973年経済卒の幸田浩一氏にご指導いただきます。正しい知識を得て、しかも運動の方法も学べるまたとないチャンスです、皆さまのご参加をお待ちしております。
記
日 時 : 2014年6月25日(水)12:15~13:30
場 所 : 関西学院東京丸の内キャンパス ランバスホール
千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー10階
JR東京駅八重洲北口改札口より徒歩2分
東京メトロ大手町駅B7出口サピアタワー連絡口に直結
3階サピアタワーオフィスロビー受付前に「三日月会受付」(11:30~12:10)を設置します。
会 費 : 1,500円(軽食は11:45から講演前にお出しいたします。)
スピーカー: 中村雅美(なかむらまさみ)氏 元日経新聞記者・江戸川大学教授
1946年生まれ。金沢大学薬学部卒。日経新聞入社。東京本社科学技術部次長、日経サイエンス編集長、編集委員を歴任し2007年から2014年まで江戸川大学教授。記者時代は化学・医薬・食品業界・厚生行政・バイオテクノロジーなどを担当。
体幹運動指導:幸田浩一(こうだこういち)氏 ㈱ADOK3起業、代表
1949年生まれ。AIU保険会社に勤務。うつ病を体験し、カラダとココロの健康の視点から体幹を鍛える重要性を発見。新運動法を編み出し、食事の取り方も含め実践的な健康への取り組みの普及活動を展開中。
タイトル : 「健康学の今と体幹運動の実践」
*人数に制限がございますのでお早めにお申込み下さい。{最終申込締切6月19日(木)}
*なお、出席される方のみお返事を頂きますようお願いします。
*メールによる申込方法:
次のリンクをクリックしますと申込みのフォーマットが出てまいります。必要事項を入力の上、送信ボタンを押してください。正しく送信されましたら、送られたメールアドレスに「ご連絡有難うございました。三日月会への出席申込を受付いたしました。」のメッセージが返信されますので必ずご確認ください。
同窓会東京支部の kg.tokyo@nifty.comへのメール返信では、申込み受付出来ませんのでご了承ください。
*お問合わせ先:
東京支部 TEL 03-5224-6226 FAX 03-5224-6227 E-mail: kg.tokyo@nifty.com
【次回予告】7月はフェスタのためお休みです。8月例会は8月28日(木)「軍師-黒田勘兵衛」(仮題)、講師は1986年本学文学部史学科卒の著述家・歴史家渡邊大門氏です。
以上