2月例会は三菱一号館美術館での鑑賞でした。
19世紀後半1860-1900頃の英国の唯美主義にスポットを当てた展示会です。
19世紀後半の英国美術とデザインの粋を首題とした展示会である。この時代、英国には美術界・デザイン界には相反する様式が入り乱れ、混沌とした状態にあった。その中から明快で、革新的な理念が台頭した。時代に蔓延する醜悪さや物質万能主義から逃れ、新たな美を見いだそうという欲求である。唯美主義運動は、「芸術のための芸術 Art for Art’s Sake」を創りだそうとした。大胆にも官能の悦楽までほのめかそうと願うような芸術で、画家のこうした意気込みは、建築家やデザイナーにも伝わっていった。
19世紀、英国で巻き起こった壮大なムーブメントを切り取った今回の展示会は、絵画中心の展示会とは異なる内容であった。ジャポニズムの影響もあったことなど興味深く鑑賞することが出来た。