川柳サロン令和4年8月例会 お題「鍵」3句+雑詠1句
8月9日(火)ZOOMにて開催。
出席 会員7名+お試し参加1名 投句のみ4名
津田暹先生はコメントで参加
今月のお題「鍵」
津田先生◎or〇 会員よりの得点数 +数字
◎+10 欲しいのは記憶のロック外す鍵 ( 睦夫)(今回の最高点)
◎+2 爺ちゃんの車のキイを隠す婆 (敬三)
○+5 かぎっ子の気分が分かる定年後 (敬三)
〇+2 お土産はキーホルダーに決めている (敬三)
○+1 失くし物見つける鍵はおまじない ( 睦夫)
○+0 マスク掛け心に鍵の引きこもり ( 和央)
○+0 ロックだけで安心できぬ高級車 ( 純逸)
今月の学習
1.盗るものはないと言いつつ二重鍵 ( 勝弘) 、、、「盗る」ではなく「盗られる」→「盗られるほどの物ではないが二重鍵」
2.開かずの金庫開ける間のお楽しみ (達夫)、、、→「開かずの金庫開けている間がお楽しみ」
3.鍵ホック腕をまわして四苦八苦 ( 淑子)、、、やや報告的になっている。→「腕を回し難儀する鍵ホック」
4.犯人は配役が鍵刑事物 (純逸) →「犯人役が鍵握る刑事物」
→「哀しみを入れた小箱に鍵を掛け」
「離婚の危機の鍵を子が握ってる」
7.ここだけの話漏れ漏れ鍵効かず (たけお)、、、「漏れ漏れ」が落ち着かない。→「ここだけの話の口に鍵効かず」
8.気をつけて心の鍵のかけ忘れ (治郎)、、、上5の呼びかけを止めて、自分のこととする。→「頭に乗って心の鍵をかけ忘れ」
9.昭和では鍵っ子にせず内職を ( 淑子)、、、着想は良いが説明的。助詞止めも避ける。→「昭和期の内職鍵っ子は生まず」
10. コロナくん解決の鍵見当たらず ( 治郎)、、、「コロナくん」は良くない。→「 コロナ禍へ解決の鍵見当たらず」
11.嫁いでは日記帳には鍵かける ( 惠子)、「では」がスッキリしない。「帳」は省ける。→「嫁に来てからは日記に鍵をかけ」
12.近所付き合い噂聞かれて口に鍵 ( 勝次) 、、、→「近所付き合い噂聞いても口に鍵」
雑詠
津田先生◎or〇会員よりの得点数 +数字
◎+4 かき氷入れ歯に染みる老いの夏 (敬三)
○+2 朝日さん安倍川柳で食あたり (たけお)
○+1 今どきはゲーム感覚詐欺師たち ( 治郎)
○+0 アルバムとマイクロSD五十年 (睦夫)
今月の学習
1.猛暑後に戻り梅雨とは迷う蝉 (純逸)(今回の最高点)、、、下5への繋がりが苦しい。→「蝉も迷う猛暑後の戻り梅雨」
2.避暑に行く甲斐性もない高齢者 (惠子)自分のこととして。→「歳取って避暑に行く気も湧いて来ず」
3.気をつけろ隣は銃を造る人 (勝弘)、、、芭蕉の句の引用をより強くして。→「初夏深し隣は銃を作る人」
4.やっと開く古金庫から何がでる (淑子)、、、表現がストレート。→「やっと開き視線集める古金庫」
5.日本のコロナ気がつきゃなんと世界一 (達夫)、、、「きゃ」を避ける。→「気がつけば日本のコロナ世界一」
6.国葬となる人それぞれの安倍評価 (勝次)、、、「国葬となる」で切れるのだが、「国葬となる人」と読めてしまう。→「国葬へ人それぞれの安倍評価」
次回のお題 「ひしひし」(締め切りは9月2日です)
9月13日(火)銀座オフィスで開催の予定です。 現在例会は毎月第2火曜日13時30分から16時です。
入会者募集中!
川柳に興味をお持ちの方 是非見学にお越しください。
ご見学・ご入会等のお問い合わせは、同窓会東京支部( kg_tokyo_soumu@yahoo.co.jp )にお問い合わせください。
指導は著名な津田暹(すすむ)先生。 全日本川柳協会元理事、雑誌「川柳研究」元編集長及び発行人。
現在世話役 石田達夫(s45)
メンバー 男9名、女性2名