講師紹介  五十嵐吉彦 関西学院大学東京支部 KG水彩スケッチ会講師

                                2022年4月17日開催

 4月17日、午後7時からリモート交流会を開催しました。今月はKG水彩画スケッチ会の五十嵐講師をお招きしてお話をいただきました。46年会からは18名と講師の依頼でスケッチ会の会員6名が参加して、1時間20分の講演の後、30分程質疑の解説もしていただきました。

以下はその模様です。

 私は46年法学部卒の島岡哲也と申します。先ずは私が46会とKG水彩スケッチ会の双方に所属していたこともあっての縁でした。 五十嵐吉彦講師をご紹介することを46会に了承いただきすぐさま講師には自らプロフィール、講演内容レジュメ等の講演資料の作成準備に取りかかって頂きました。あわせて講師提案により絵画の紹介をパワーポイントにて臨場感を提供した。46会には森本さんと前回の講演経験のある西川さんにお願いをして受け入れ態勢の準備をしました。

五十嵐吉彦講師から【耀きの水彩スケッチで、感動・生きがい人生を!】の企画を頂きました。また46会の御好意で同好会KG水彩スケッチ会にも参加を募り、スケッチ会の佐藤講師、代表幹事、副幹事、皆様の御協力をいただいた。引用の参考には講師ホームページ五十嵐吉彦の水彩画 (igarashi-suisai.jp)を。

 

                プカリ桟橋遠景②縦位置浅間山<軽井沢から>

 

テーマは【耀きの水彩スケッチで、感動・生きがい人生を!】ですが、講師の歩んで来られた現在までの歩みが語られています。関西学院大学経済学部卒業後FUJIFILM(富士写真フィルムで37年間(1963―2000年)勤務された後に第2の人生を選択して水彩画家&水彩スケッチ画講師として長く継続されて一流を目指すことを目標とする内容でした。

仕事は写真であったこともまた趣味として水彩画を継続したことも大いに第2の人生への転身に役立った。学生時代にも絵画部弦月会に所属して美術に尽きない興味を社会人、講師活動時代、現在も持続しています。

現在80歳を超えても在京メンバーによるKG東京弦月会展に参加し、また過去には東京、横浜にて多くの個展などを開催して、多くの教室での講師の活動を行いながら今なお健康で現場にて高齢者を含む多くの方を指導牽引しています。水彩画を教えることとあわせて故日野原重明医師の属する財団から健康生きがいづくりアドバイザー資格も取得して絵を描くことの効用を通して生き甲斐支援にも力を入れることに務めたなどの経験が今日のテーマでもあると講師は語りました。

              浅間山<軽井沢から> 

 

①   五十嵐講師の水彩画の特色はペンのシャープなタッチと透明水彩の暖かい柔らかい色彩との融合するきれいで爽やかな水彩画を目指していて、光とカゲを生かす水彩画家として人気を博しています。講師の水彩スケッチ画については講師のプロフィール、レジュメにまとめてあるのでここではそれを簡単に引用紹介しておく。

基本コンセプト:簡便ながらも奥の深い水彩スケッチを通じ、感動と生きがいのある人生を

 ●スケッチブックは携帯に便利なF4サイズ(24x33cm): 新しいジャンル

 ●スケッチの線(鉛筆又はペン)+透明水彩+光を生かす。

 ●風景水彩スケッチ主体で分かりやすい具象のスケッチ画。

 ●Simple and speedy, and good quality.

③ 水彩スケッチ画への道22年(2000年~2022)

 ●1人称(自分の為に):水彩画家 (個展、美術年鑑、HP)

 ●2人称(仲間の為に):講師(NHK文化センター、水陽会関連、KGスケッチ会等)

 ●3人称(社会の為に):会長(日本スケッチ画会、日本ペン彩画会、水陽会)

輝きの水彩スケッチで、感動と生きがい人生が得られるコツ

 ●風景水彩スケッチは、楽しみながら、生涯描ける知的趣味。

 ●描く対象は風景主体ながらも冬場は花などを描くので幅広いテーマ。

 ●集中して描くので、脳の活性化と、観察力を養い、身体によい。

 ●スケッチで観察力の向上と、自然や、作品に対する感動力が備わる。

 ●透明水彩の色の魅力。光とカゲの魅力。

 ●毎月1回描く事、また年1回の展示会開催で感動と生きがい感を得る。

 描いた作品を部屋に飾り、楽しめる。

 ●継続は力なり、忍耐と努力、希望と努力

 

 

  昼下がりの光<鴨池公園>④                        輝く水辺<子安運河>

     

                                                                                    ⑤五十嵐吉彦・水彩スケッチ作品介;               ●歴史建物(西洋建築、和風建築)●自然(四季)●水辺(船、橋)●花/人物●海外風景(歴史風景・世界遺産主体)

   輝く紅葉<皇居東御苑>                        緑の一隅<等々力渓谷>    

人生100年時代、今からでも遅くはない

手軽に描け、奥が深い、知的趣味。

ARTと健康

KG水彩スケッチ会

 講演終了後に質疑応答が行われ活発な意見交流が行われた。いくつかの質疑応答の事例を了解のもとに御紹介します。

ペンの柔らかな線の素晴らしさと透明水彩の淡い重ね塗りの美しさについて技法の問合わせがありました。

answer;講師が指導しているペン水彩画の魅力でまさにペンのシャープさと透明水彩画の柔らかい色彩表現とのコンビネーションがその特色を引き出しています。講師のパワーポイントによる水彩画の画像の効果もありました。ペン水彩画については講師ホームページのコラム69を参照していただければペン使用の歴史上での必然性や用具の発展と共に理解できます。同時にコラム71、72も参照して頂くとよりペン水彩画の全体像がわかります。

水彩画家として本格的に自覚された時期はいつ頃からでしょうかとの質問がありました。またある女性参加者からも水彩画家への転身されるプロセスには関心を持ったとの言葉がありました。

answer;五十嵐講師は美術年鑑社から発刊された【水彩画 プロへの技】の7人の気鋭の水彩画家の一人に選抜されたのが大きな転機となった。また五十嵐講師の関係する企画運営した日本スケッチ画会などの入場者数1000人から4000人に増加したのも自信の追い風になった。現在も講師は進行形で2001年6月にKG水彩スケッチ会を立ち上げから2022年までNHK、主宰する水陽会等の各種研修グループでの講師活動などを健康で元気に続けておりまだ終わっていない。自己アピールが大切で売り込みをしないといけない。美術年鑑、美術名典には上位10には記載されている。

五十嵐講師の個展やKG水彩スケッチ会展などで数多く鑑賞しています。五十嵐講師の水彩画の光とカゲのテーマについて関心が寄せられました。実際に影を見て、その影の濃淡や深さをどのように観察されて、それをどのように水彩画に描き出されるのかと問われました。

answer;講師からはシェイドとシャドーと言う言葉で説明された。カゲには二通りのものがある。影は太陽の光が降り注ぎ物体により遮られて出来た影(シャドー)である。一方陰、蔭は物のかげであり、ものに覆われているところが陰、蔭(シェイド)である。講師がこのテーマをどのように考えられて表現されているかを詳しく知りたい方は講師のホームページのコラム67を参照されるとより分かり易くなります。さらにもっと知りたい方はコラム64(光のカゲ&トーン)、コラム65,66、67、68配信は読まれれば一層全体の理解を深める助けになります。また色・光+線の魅力①,②、③、④,⑤も読んでいただければより講師の考えが深まります。

④造詣がある方からもご感想を頂きました。

answer;講演は水彩画の描き方・楽しみ生き甲斐のテーマを期待いたしましたが、印象としては講師が今まさに水彩画の講師として元気に活躍している成功物語と思いました。大学の部活、社会人の職務において、絵画とりわけ水彩画・デザインに関わりが深く、それらを踏まえて、定年後の第2の人生対策が水彩画講師として一流を目指す戦略がよく考えられてその後の成功に繋がりました。まず、絵画のジャンルで水彩スケッチ(携行できるスケッチブックに短時間で描くペン画・淡彩水彩画)を選び一流を目指し、美術年鑑の10数番目にランクインしたことで到達のようです。水彩スケッチの効用として、楽しみながら生涯続けられる趣味であり、集中して取り組むことで、脳の活性化や観察力アップとかで健康にも寄与し、展示会への出品することで目標が出来て、やる気・生きがい感が得られる。「皆さんも一緒に水彩スケッチをやって健康な第2の人生を送りましょう」との結論と理解しました。先生の水彩画を10数枚位見せていただきましたが、観賞する時間的余裕は余りありませんでしたが、ペン画・淡彩水彩画の良さは伝わってきました。影について高島さんも質問されましたが、私はどのような混色で表せば透明感のある影が描けるのか聞きました。混色する絵の具のカラー、混色しすぎないとかを少し理解しました。水彩画にはいろんな描き方があり、先生の絵は明暗のメリハリがはっきりしており、素晴らしいスケッチ画であることは常々感心していますが、今回は先生の生き様、気持ちの持ち方の話に感動しました。功を成し遂げるには、常に前向きで意思を強く持ち続けることが大切なのだと思い知らされました。絵を描いているとやはり楽しいので、これからも続けたいと思っています。

⑤油絵を40歳から、水彩画を10年前から始めた方からも感想を頂きました。

answer;水彩画にはいろんな描き方があり、先生の絵は明暗のメリハリがはっきりしており、素晴らしいスケッチ画であることは常々感心していますが、今回は先生の生き様、気持ちの持ち方の話に感動しました。功を成し遂げるには、常に前向きで意思を強く持ち続けることが大切なのだと思い知らされました。絵を描いているとやはり楽しいので、これからも続けたいと思っています。

講演会終了後の議論も続き予約時間一杯の9時まで楽しみました。水彩画のテーマで無事に盛会に終えたことを感謝します。また参加者の皆様の御協力も有り難うございました。講師の知名度と水彩画の関心の高さそれに加えて退職後の第2の人生に向けて転身されていく過程にも多くの共鳴をも呼びました。経験豊富な講師のご指導によって盛大に終わり御礼と感謝を申し上げます。五十嵐吉彦講師のさらなる発展とご健康とご多幸を祈念いたします。皆様有り難うございました。

                                   関係者一同

                                          文責 島岡