関西学院同窓会東京支部会員のみなさま、こんにちは。
梅雨の時期ですが、雨に濡れる緑もまた趣がありますね。

前号を読まれた方から、以下のような感想をいただいています。
「面白そうなことが始まりました。KG Tokyoが生まれ変わるのを楽しみにしています」(1968年卒 Oさん)
「早速、KG-TOKYO.COM を開いて皆様の顔写真・卒年などと共に、三日月の見える日まで楽しく読ませていただきました。KG TOKYO home pageとしてデスクトップに貼り付けました」( 1958年卒 Mさん)

では、今月もよろしくおつきあいください。

 

東京支部の催し(参加費はすべて無料です)

「KG30~40代のための勉強会 第一回」

講師、参加者が同じ目線でディスカッションし学び合う会です。
オンライン環境にて、講演者と参加者の双方向の質疑応答や、グループディスカッションも行います。
一つでも「気づき」を得て、仕事に活かしていただくことが目的です。

・開催日:2021年7月8日(木)19:00-20:30
・タイトル:『DXのあるある』(DXの基礎)
・参加者:三日月塾15~20期を中心に、30~40代の参加歓迎
・講師:鷲田 梓(わしだ・あずさ)氏 (2007年経済学部卒。日本電気株式会社(NEC) マーケティング戦略本部 主任)
・開催方法:Zoom(丸の内キャンパスから配信)
・申込み:7月1日までに、以下へお申し込みください。
     https://forms.gle/iohD1HJphVxBEzsj9
・主催:関西学院同窓会東京支部 次世代開発 

「三日月会例会を再開します」

みなさまお待たせいたしました。三日月会講師として毎年ご出講いただき人気の高い池田裕子学院史編纂室専任主管をお迎えし、リモート講演会で例会を再開いたします。

創立者ランバス先生の没後100年を記念して、池田様自身が資料を通して出会ったランバス先生とその家族、資料がご縁となって始まったランバス家ゆかりのアメリカ人との交流、さらに、32歳で来日したランバス先生がどのように日本語を学んだか、開通間もない官設鉄道や瀬戸内航路をどのように伝道活動に活かしたかについて、学院史編纂室の資料を使ってその実像に迫っていただきます。

・開催日時:2021年7月17日(土)14:30〜15:45
・タイトル:『関西学院の真実:没後100年を迎える創立者ランバスの実像を探る』
・講 師:池田裕子(いけだ・ゆうこ)氏 (1980年商学部卒業。関西学院大学 学院史編纂室専任主管)
・申込み締め切り:7月13日(火)
・開催方法:Zoomソフトを使ってリモート形式で行います
*尚、お申し込み方法やZoomでの参加方法については、後日一斉メール並びに東京支部ホームページの三日月会サイトに掲載いたします。

 

「SDGs カフェ『はじめよう!SDGsアクション
~SDGsの基本を学び、日常生活で気軽に取り組めることを考えます~』」

関西学院同窓会東京支部は、2021年4月1日、谷口義弘新支部長の新体制下で、”Mastery for Service”を体現し、SDGsに貢献する”をモットーとして、SDGs/ダイバーシティ部門を発足しました。
明るく、楽しく、身近にSDGsを理解するために、吉田有香氏を講師に第一回SDGsカフェを開催します。
一人でも多くの方々のご参加を心からお待ちしております。

・開催日時:2021年7月25日(日)10:30~12:00
・参加対象:関西学院同窓会東京支部会員あるいは東京支部会員の紹介のある方
・開催方法:Zoom あるいは Zoomと対面のハイブリッド(コロナの状況に応じて詳細は追って連絡)
・講師:吉田有香(よしだ・ゆか)氏 (1998年社会学部卒業。(株)SoooooS.カンパニー代表取締役/(―社)やさしい革 理事/(―社)ソーシャルプロダクツ普及推進事務局)
・主催:関西学院同窓会東京支部 SDGs推進チーム
・申込:後日改めてご案内いたします。                        

今月のアート

関西学院には、美術専門の学部・学科が存在しないにもかかわらず、今回紹介する野口彌太郎以外にも、野口と同じく絵画部弦月会に所属した児玉幸雄(1916-1992)、日本の前衛美術の第一人者として活躍した吉原治良(1905-1972)や、小磯良平に師事した石阪春生(1929-2019)など、同窓の誇りともいうべき多くの美術家の名前を挙げることができる。

野口彌太郎であるが、彼は父彌三、母信の長男としての東京本郷に生まれ、父の第一銀行の転勤に伴い、1912(大正元)年13歳のとき神戸に移住し、1914(大正2)年旧制中学に入学。
この頃より絵を描き始め、弦月会に入って活動し、1920(大正9)年卒業。翌年上京し、川端画学校に通い、第9回二科展に初入選、その後連続して二科展に出品し、1929年には渡欧した。
帰国後は二科会友を辞して独立美術協会会員となり、戦後も折に触れて旅した欧州の風物や、父の生地で少年期を過ごした長崎の風景などを描き続け、1975年日本芸術院会員となった。
関西学院高等部が所有する「ニースのカーニバル」(F30号)は、1960年ごろの作品で野口の代表作といわれている。

 写真1 『長崎』 F3号 野口彌太郎 油画 個人蔵

写真1は『長崎』と題された、昭和10年代の作品と思われる。
野口は長崎について、「出島辺りから海岸通りにかけ残っている明治洋館の風情、石畳、建物の間に点在する石碑、標石などが過去の変遷に直結していることに、ひどくひかれたことだった」と長崎新聞に書いているがそれをまさに描いたような野口らしい作品である。

  写真2 野口彌太郎鉄釉花瓶 直径11㎝ 個人蔵

写真2は野口が絵付をした小ぶりの鉄釉の花瓶である。
気負わずにさらっと描かれたのはイノシシであろうか。
手練れた作風から晩年の作品と思われる。

長崎市には野口彌太郎記念美術館もあるので、長崎を訪問される際にはぜひ訪れてみることをお勧めするが、私は野口の油絵だけではなく、このような工芸品に野口の品格というか育ちの良さを感じる。

野口も含めてどうしてこのように多くの美術家が関学に生まれているのかということについては、「母校通信 2019年春号」の巻頭企画「阪神間モダニズムと関西学院」の中に、臼井良司氏(S56年社会学部卒)が「関西学院は、いろいろな経験をすることを認めて、見守ってくれる学校だったのでしょう」と述べている。
自分が振り返っても本当に様々な体験をすることのできた学生時代だった。
野口の作品を見ながらそういった時間を過ごさせてくれた関学に改めて感謝している。 

井谷善恵(いたに・よしえ)
1979年文学部卒、2000年文学研究科修士(美学)、その後ロンドン大学院、オックスフォード大学院で日本美術を学び、2006年オックスフォード大学哲学博士(D.Phil)。帰国後は様々な大学で教え、現在東京藝術大学特任教授。専門は日本美術工芸史、異文化交流史、著書訳書多数。 

 

 

今月のスポーツ

まずは宇良関、みごと十両優勝と幕内再入幕おめでとうございます! 7月場所が早くも待ち遠しいですね。
そして、今月は関学卒のプロ野球選手の活躍を、吉田誠さんが解説します。 

皆さま、初めまして。2021年4月に関西学院同窓会東京支部常任幹事(情報担当)を拝命しました、1998年硬式野球部卒の吉田誠です。よろしくお願いします。

硬式野球部OBの3選手がプロ野球で活躍中!
今シーズンはコロナに負けず3月26日にプロ野球が開幕、50試合強が終わりました。
プロ野球で活躍する関学卒3選手の成績を紹介します(6月4日終了時点)。

①千葉ロッテマリーンズ 荻野貴司選手(2008年卒)
56試合すべてに出場し、1番打者で打率.308、パ・リーグ4位と好調ロッテを牽引するリードオフマン。
2019年に続く2回連続のオールスター出場も狙える成績です。(2020年は開催無し)

②日本ハムファイターズ 宮西尚生選手(2008年卒)
入団1年目から13年連続50試合登板の鉄人。
5月18日の楽天戦で史上初の[400ホールド]を達成しました。
本人は「通過点」と涼しい顔をしていますが、宮西選手のホールド記録は世界記録です。

③阪神タイガース 近本光司選手(2019年卒)
入団から2年連続の盗塁王。
3年目はシーズン当初不振にあえいでいたものの、5月の打率はここまで.347と調子が上がってきました。
11盗塁はセ・リーグ1位。今年の目標は100得点(現在37得点はセ・リーグ1位)と3年連続盗塁王。
彼の成績に比例するように阪神タイガースは絶好調で首位を猛進しています。

厳しいプロで活躍する3選手に是非ご声援をお願いします。
尚、ただいまプロ野球オールスター「ファン投票」受付中!(6/20まで)
2019年のオールスターでそろい踏みした3人。今年も全員参加してもらいたいものです。
1日1回投票できますので、ぜひこの3名をお選びください。
詳しくはこちら➡ https://npb.jp/allstar/2021/fanballot.html


硬式野球部が春のリーグ戦を制し第70回全日本大学野球選手権記念大会に出場

そしてOBに負けじと、現役の硬式野球部も春のリーグ戦で1993年以来28年ぶりの優勝を決め(優勝自体は2012年秋以来)、6月7日からの大学選手権に出場します。
6月8日(火)午前9時からの神宮球場での初戦、皆さんも是非ご声援ください。
*初戦の応援については、こちらをご覧ください。http://www.kg-tokyo.com/blog/?p=41585

 

吉田 誠(よしだ・まこと)
1998年経済学部卒業。NTTコミュニケーションズ株式会社勤務。在学中は体育会硬式野球部にて副将を務める。2018年4月より硬式野球部OB会東京支部幹事長、体育会同窓倶楽部(KGAA)東京支部常任幹事。2021年4月より同窓会東京支部常任幹事。うどん(香川)県丸亀高校出身ということもあり、讃岐うどんが大好きです(笑)。

 

関西学院のOG・OB 3名が制作!
120秒ショートドラマ「48日後に結婚します。」をお楽しみ下さい! 

関西学院のOG・OB 3名が制作した、日本・中国同時配信ショートドラマ「48日後に結婚します。」。
コロナ禍の大変な中、エンタメ界で共に活躍するKG卒の3人で力を合わせて作ったコメディタッチのショートドラマを是非、ご覧ください!

■チーフプロデューサー 津嶋敬介 (1987年・法学部卒 ホリプロ)
■監督 永田琴 (1995年・商学部卒)
■企画プロデュース 平沢克祥 (1998年・商学部卒 ベスティ)

あらすじ
ドラマ『48日後に結婚します。』は、48日後に結婚を控える婚約者がいるにも関わらず、古川雄輝が演じる主人公の住む家に3人の女性が突如現れ、ルームシェア生活が始まることになります。果たして48日後に2人は無事結婚することができるのでしょうか。1日1話、49日間を描く120秒ショートドラマです。

キャスト:古川雄輝 小島瑠璃子 板野友美 七穂 景井ひな 他 

こちらから視聴できます。
公式HP: https://marry48days.jp
(You Tube他で5月13日から6月30日まで1日1話を配信。Amazon Prime Videoでは全49話を一斉配信)


監督・永田琴さんから東京支部会員へのメッセージ
数年前からいつか一緒に仕事しようね!と話していたことが遂に実りました。企画はABCの平沢くん(98年卒)、制作はホリプロの津嶋さん(87年卒)、そこに監督として私が(95年卒)参加することに。特異な仕事内容ですが、なぜか前にもお仕事をしたことがあるような不思議な感じとゆるぎない信頼がありました。それは、4年間あの美しいキャンパスで過ごしたという関学卒業生ならではの「自負」が生み出す化学反応ではないでしょうか。是非、観てください。

  

 

6月のエトセトラ

 「見上げてごらん♪」

   三日月が見える夜 6月12日(土)
   満月が見える夜 6月25日(金) 

 
「蛍の名所、たずねてみ
ませんか?」
(コロナその他で鑑賞できないこともあります。予めご確認ください)

七つ洞公園(茨城県水戸市)
秩父ミューズパーク 駒沢ホタルの里(埼玉県秩父市)
平井川上流域(東京都西多摩郡日の出町)
ホテル椿山荘庭園(東京都文京区関口)*
ホテル利用者のみ


*「月刊 東京支部マガジン」は、同窓会東京支部と支部会員相互のよりよいコミュニケーションを推進するWebマガジンです。
みなさまからの情報、ご意見、感想などを、ぜひ以下までお寄せください。
関西学院同窓会東京支部広報担当/室田元美 mmoto@mac.com 

文責・広報担当/室田元美
制作「月刊 東京支部マガジン」編集チーム
(吉田有香・吉田誠)