川柳サロン3月例会  お題「競う」+雑詠1句

3月8日(金) ランバスホール  出席7名 欠席1名 投句8名

2018年度 年度2月度お題「競う」

津田先生◎or〇  会員よりの得点数 +数字

◎+9 追い越したもみじマークが追ってくる(睦夫)(今回の最高点)光景が浮かんでくる。もみじマークと年寄りの短気が上手く表現されている。

◎+2 寂しくないの競うものない富士の山(恵子)富士山をこういう風に詠む発想が素晴らしい。深読みすれば人間にも当てはめられる。

〇+4 初孫に両家が競う贈り物(勝次)良く分かる句。

〇+3 味よりもインスタ映えが客を呼ぶ(達夫)

〇+3 住み易さ幸せ度までランキング (敬三)

〇+1 いざという時も動じぬローティーン(達夫)将棋・囲碁・スケートとローティーンの活躍はすごい。

〇+0 ライバルと言われ落ち込む時もある(勝弘)自分より下だと思っている人から言われた時。

〇+0 本命が見当たらぬまま4選か(達夫)安倍総理のことだが、知事選でも市長選でも有る。

「今月の学習」

1. 競いつつ認め合う友宝物(恵子)「宝物」では表現が硬くなる。→競いつつ認め合う友宝です

2. 恨めしや一足先にぼけてやる(勝弘)「恨めしや」に「化ける」を「ぼける」にしている。そう言っても、先にどちらがボケるかは分からない。

3. 孫自慢幼いうちは罪がない(勝弘)大きくなってからの自慢は罪なものが多い。孫であっても、自慢となると、競い合っていることになる。

4. ふるさと税返礼品に金かける(純逸)→ふるさと税返礼品で競い合い

5. 審判もビディオチェックに裁かれる(敬三)「ビディオ」は「ビデオ」で良い。「チェック」は要らない。「競う」のお題から少し外れている。→審判とビデオ真偽を競い合い

6.地酒自慢競う喉ごし国訛り(勝次)ブツブツ感がある。「競う」は要らない。→国訛り使い地酒の味自慢

7.カーリングそだねそだねでメダルとる(睦夫)「メダルとる」は平凡。→カーリングそだねそだねで勝ち進む

8.競い合う進歩もするが落ち込みも(淑子)説明不足の句になっている。落ち込みだけを詠んだ方が意図する句になる。→落ち込んでしまう日もある競い合い

9.鼻の差で競い制して万馬券(勝次)「鼻の差」と「競い」は意味が重なる。「競い」は要らない。→鼻の差で感謝感謝の万馬券

10.計算速度2番じゃだめよコンピュータ(純逸)「計算速度・コンピュータ」は「スパコン」ひと言で表現できる。

11.麻雀もオリンピックで競い合う(淑子)2022年北京冬季五輪で、麻雀が室内競技の正式種目として申請されたことを詠んだものだが、分かる人がほとんどいなかった。残念。

12.ノミネートされただけでもパリコレへ(睦夫)「競う」が見えない。TV「初耳学」で、パリコレのオーディションへの推薦を競った番組のことを詠んでいるが、分からなかった人がほとんどだった。               

「津田先生の例句」
1.孫とするかけっこ亀になってやる

2.競売の値に頷いているゴッホ

3.スピードを何時かは競う観覧車

「雑詠」

津田先生〇

〇+2 狙われるタンス預金の50兆(達夫)(今回の最高点½)新聞によるとタンス預金が50兆4000億あるとのこと。

〇+2 口下手というがスピーチ終わらない(敬三)(今回の最高点½)よくある状況をうまく詠んでいる。

〇+1 すぐご利益をスマホを使ってお賽銭(純逸)スマホ入金だと、集金の手間なく、即入金となり、素早く神様に届くことになる。

添削

  1 白酒に頬染めていた娘が今酒豪(恵子)「娘」と「こ」と読ませるのは好ましくない。

  2 病み上がり捨てたスカートはけたのに(睦夫)なぜ捨てた?女の人は気に入ったものなら「いつかは」と思って取っておくもの。

  3 お花見の場所取りシートが水びたし(勝弘)「それで?」の句になっている。

  4 目覚ましより尿意早起き喜寿迎え(勝次)ブツブツ感がある。目覚ましのいる人は熟睡する人。尿意で早起きする人は目覚ましは要らない。

 次回  お題「芽」

4月12日(金)14時50分から17時。場所はサピアタワー10階ランバスホールです。

川柳に興味をお持ちの方 是非見学にお越しください。希望者は世話役の石田までお問い合わせください。

指導は著名な津田暹(すすむ)先生。雑誌「川柳研究」元編集長及び発行人。

現在世話役小山内惠子(s45)、石田達夫(s45)(090-3357-4101)

メンバー 男6名、女性2名。