五十嵐吉彦先生(S38年経卒)のご指導の下、鉛筆やペンの線と紙の白さを生かした、透明水彩の爽やかな水彩スケッチを目指しています。油彩や日本画に比べて、短時間で、場所をとらず、鉛筆、筆、スケッチブック(F4)透明水彩絵具で手軽に楽しめ、しかも奥が深いものです。気候の良い時は、都内・近郊のお洒落な公園、寺社境内や水辺での風景スケッチ。冬場や雨天は主に丸の内キャンバスで花や果物等の静物スケッチを楽しみます。2時間程度で描き、その後先生からの、次作への反省と励みとなる暖かな講評を受けます。
サークルメンバー全員のスケッチ研鑽のため、毎年3月に作品発表の場として展覧会を開き、1年間に描いた作品から全員が出品することになっています。


毎月第二土曜日(原則) 10:00 ~ ―― 土曜会 
毎月第二月曜日(原則) 13:00 ~ ―― 月曜会

■7月(第143回)例会
〔月曜会〕
開催日時 7月8日(月) 13:00~
場所    都内 旧古河邸庭園
出席者   15名

◆今月のスケッチは、バラで人気の旧古河邸庭園ですが、バラのシーズンの6月には園内座り込んでのスケッチは出来ず、7月になってやっとスケッチということになりました。
突然の梅雨明け、そして35度を超える猛暑、結構心配しましたが、みなさんバラ園を取り囲む木立に、日影を求め無事スケッチを終えました。しかし、3時過ぎから雷鳴が大きくなり始め、用心のため講評会を古河邸内部改修のため閉鎖の、玄関車寄せの屋根の下で開きました。講評会の終わりごろから夕立が降りだし、だんだんすごくなる雷鳴の中、車寄せの屋根の下で、激しく降り込む雨を傘を広げて避けながらの1時間近い雨宿りとなりました。(後程、知ったことですが、荒川では、落雷被害もあったとか。よく無事で・・・)
◆講評会では、
① 洋風建築の複雑な形だが、大きな箱が二つ並んで、それを繋ぐようにバルコニーのある横長の箱があるという事でとらえればよい。
② 正面バラ園真ん中下からの構図で描いた人もいるが、真正面はシンメトリーな建物は、平板になりやすく難しい。しかし、メリハリのある明暗と彩色で、この構図をうまく描いている。
③ 建物周りの緑を柔らかく大きく、手前の木々を少しシャープに、明るい緑、影の緑と変化をつけることで、建物を引き立てることができる。
④ 影の部分を強調することで、陰影をつけ、立体感を出したいが、赤茶色の石積みの壁は固有色の上に影色を塗ると、汚くなりやすいので、よく乾いた上に、影色を一気に入れる。
等の講評を頂きました。
〔土曜会〕
開催日時 7月13日(土) 10:00~
場所    都内 旧古河邸庭園
出席者   11名

◆〔土曜会〕
開催日時 7月13日(土) 10:00~
場所    都内 旧古河邸庭園
出席者   11名

◆連日の猛暑で熱中症を心配しましたが、幸い少し曇りがちの空で、日差しよりも蒸し暑い旧古河庭園でのスケッチを、噴き出す汗を拭きながら無事終了いたしました。

◆講評会では
① 箱を組み合わせた複雑な構造の西洋館を描くのは、絵の勉強になる。即ち、目線と消失点をきっちり決めて基本に忠実に描かないと、安心して見られる絵にならない。
② ペンに強弱をつけると共に、色にも強弱をつける。緑も手前の線をシャープに、遠景をボカス事によって遠近感をだす。
③ 建物の影は固有色同士でつける場合もある。
 等の講評を頂きました。

■今後の活動
8月例会(土曜会) 8/10(土)10:00~  早稲田スコットホール
                           ヴォーリス建築を描く
8月例会(月曜会) 8/12(月)13:00~  山の上ホテル
西洋館を描く