6月の例会は国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」でした。サブタイトルは「肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」。
ルーヴル美術館の全8部門から110点の傑作が顔を揃えたかってない展示会でした。以下は主催者パンフレットからの引用です。

ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか

人の顔立ち・姿かたち(=像)に似せた(=肖)ものを絵画や彫刻に表すことは、はるか古代から今日にいたるまで、連綿と行われてきました。人の似姿である肖像は、長い歴史を通していかなる役割を担ってきたのか。肖像の制作にのぞんだ芸術家たちは、どのような素材や手法を用い、どのような表現を生み出してきたのか。本展は、肖像芸術の社会的役割――モデルの人物の存在を記憶・記念する、権力を誇示する、イメージを拡散する等々――とともに、その表現上のさまざまな特質を、ルーヴル美術館の豊かなコレクションを通して浮き彫りにするものです。ルーヴルの全8部門(古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、絵画、素描・版画、彫刻、美術工芸品、イスラム美術)を代表する約110点の肖像作品が、時代・地域の垣根を越えて、顔を揃えます。27年ぶりの来日となる肖像画の傑作、ヴェロネーゼの<<美しきナーニ>>をはじめ、3000年以上も前の古代エジプトの棺用マスク、古代ローマの皇帝やルイ14世、ナポレオンなど古今の君主像を表した絵画や彫刻、華麗な女性や愛らしい子どもたちの肖像、そして芸術家の自画像まで、肖像芸術の世界を余すところなく紹介する、かつてない展覧会です。