三日月会11月度例会は、株式会社ブライダルの3人に講師をお迎えし、「より人生を愉しむー私のライフデザインを描くための3つのポイント」と題しお話しいただきました。
1.このままじゃ日本が危ない!? 生涯未婚率上昇の行きつく果て(松田松枝様)
2.問題解決に向けたキーワード? 少子化・高齢化社会を生き抜くために(小池清隆様)
3.私のライフデザインの描き方? 心のサプリメント(上川さつき様)
共通のテーマは若者の未婚率の解決への道筋についてです。
38名の皆様にご参加いただきました。ありがとうございました。
まず初めに「このままじゃニッポンが危ない!?生涯未婚率上昇の行き着く果て」について。データに基づいて話していただいた人口推移表によると、2008年をピークに人口は減少し、生涯未婚率推移表をみると1990年から増加しています。生涯未婚率というのは50歳までに結婚していない人の割合をさします。未来への予測年表によると2018年を境に18歳人口は下降し、2022年には高齢者と未婚者の一人暮らし世帯が34.5パーセントにもなります。3組に1組が離婚し、一人暮らしもさらに増加します。世帯の中では、2035年には男性の3人に一人、女性の5人に一人は未婚です。
出生数の推移をみると戦後、団塊の世代と呼ばれる第一次ベビーブームがあり、団塊ジュニアによる第2次ベビーブームがありました。ところが第3次ベビーブームはありません。夫婦の子供はいまや1.45人と激減しています。なぜここまで低下したのか。高学歴化による晩婚化、核家族化から経済的負担の増大、女性の社会進出が考えられます。団塊ジュニアが適齢期を迎えるころからバブル崩壊、金融引締め、リーマンショックがあり、就職氷河期などで、終身雇用は崩れ、非正規労働が増加し、格差社会が明確になってきたことなどが原因と考えられます。個人の暮らし方も変わりました。食事は母親の手作りからコンビニなどで調達した孤食が増え、教育は男女対等になり、個人のつきあいはネット社会に変わり、仕事も終身雇用から成果主義へと変わり不安定になりました。
しかし、人生設計の描き難い中でも9割が結婚願望をもっています、しかし今すぐする必要はない、生活レベルを落としたくない、荷が重い、相手と上手につきあえるかどうか不安、自分の生き方のスタイルを変えたくない、自分に自信がない。こんな事情から結婚はしたいけれど自分からは動かないという状況が生まれています。
結婚はしたいけれど自分からは動かない世代に対して、親世代はどうすればよいのでしょう。結婚の出会いは1970年代以前は6割が見合い、70年代は恋愛が逆転しました。80年代になると見合いは20パーセントに減り、2000年以降は数パーセントになっています。しかも恋愛が苦手なら婚姻率アップは見込めません。地縁、血縁の機能しなくなっている状況のなかでそれにかわるものや、地方自治体などが出会いの機会作りに取り組むなどの施策が望まれます。
相談所では、会員登録から紹介→お見合い→交際→成婚というプロセスで、70パーセント弱のかたが半年で成婚にこぎつけます。
次に以上のような状況の中でより人生を楽しめるように問題解決に向けての提案について語られました。
いまトレンドの言葉は、国連が提唱したSDGs(SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS 持続可能な開発目標)です。目標は世界を支えるための質の高い教育、貧困や飢餓、健康、エネルギー、格差、気候変動、平和など多岐に渡ります。これらの問題を解決するのに必要なのは知識です。根本にあるのは質の高い教育です。教育を通して知識を得、経験がその知識を知恵に変えます。何事も学ぶことが基本です。
最後はコミュニケーションを基軸としたライフデザインの描き方です。大事なのは自分を知ること。出会った瞬間にコミュニケーションが始まります。メラビアンの法則は人の行動がどのように他人に影響を及ぼすかを言葉と非言語にわけて考えると表情、服装、仕草などが目からの情報が55パーセント、耳から入る話し方などが38パーセント、話の内容が7パーセントで実に非言語によるものが93パーセントです。しかもイメージがインプットされるまでの時間は6秒とか。はじめの挨拶がいかに大事か。相手の名前や会話が続けやすくするための一言を付け足すことで、よりコミュニケーションがスムースになることなど、隣同士の参加者で実際にやってみました。
コミュニケーションの進め方については、「ジョハリの窓」の説明がありました。開放されている自己と気づいていない自己や隠された自己など4面があることをうかがい、フィードバックすることで公開された自己が大きくなるとより自己開示が進んでいることになるそうです。
色も自分を表現するもので自分のパーソナルカラーを知ることでより本来の自分が表現できることがわかりました。イエローがベースの夏冬ブルーがベースの春秋の2タイプがあります。9日のクリスマスパーティでは、チェックブースがでるそうです。自分の印象をアップするために試してみませんか。
どうして最近の適齢期世代が結婚に踏み切らないのかが納得できました。コミュニケーションの取り方を工夫するところに解決策があるのかもしれません。いままでのなかったテーマなのでそれぞれが身近なケースについても思いをめぐらす機会になったのではないでしょうか。
【以下案内文】
三日月会11月度例会は、「より人生を愉しむ―私のライフデザインを描くための3つのポイント」をテーマに、株式会社ブライダルの上川さつき氏・松田松枝氏・小池清隆氏の3名を講師に迎え、少子化・高齢化問題を分析し、より豊かに生きるためのヒントをそれぞれの視点からご講演賜ります。
1. このままじゃニッポンが危ない!―生涯未婚率上昇の行き着く果ての危機的状況からの打開策は
2. 問題解決に向けたキーワード―少子化・高齢化社会を生き抜くために何が必要なのか
3. 私のライフデザインの描き方―心のサプリメント。心躍る自分との出会いのきっかけとなるかも
是非とも多数の皆様のご出席を賜りますようご案内申し上げます。
記
日 時 :2017年11月22日(水曜日)12:15~13:30
場 所 :関西学院大学東京丸の内キャンパス ランバスホール
千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー10階
サピアタワーオフィス3階受付前に「三日月会受付」(11:30~12:10)を設置。
会 費 :1,500円 (軽食は11:30から講演前にお出しいたします。)
講師紹介 :
上川さつき(うえかわさつき)
1998年入社。セミナー開発プロジェクトリーダーとして、「あい」スクールの開発に携わった。大学、企業、官公庁などの多数の機関で、コミュニケーションを基軸とした自己啓発セミナーを実施。
松田松枝(まつだまつえ)
1999年入社。結婚プランナー顧問、親御様説明会講師、営業研修講師も兼務。 通算2,000名以上の入会を担当、通算400回以上の親御様説明会の講師を務めている。
小池清隆(こいけきよたか)
2001年入社。結婚コーディネーターを経て、現在は業務推進統括、営業企画、スタッフ研修などを担当。また、 一般向け婚活セミナー・パーティの企画・運営のプロデュース全般も担当している。
タイトル:『人生をより愉しむー私のライフデザインの描き方』
講演概要:
1.このままじゃニッポンが危ない!―生涯未婚率上昇の行き着く果て
生涯未婚、無縁社会の到来というかつてない危機的な状況に直面している今の日本。 もう知らなかったではすまされない少子化・高齢化問題に潜む緊迫した現実、これからの日本の姿を結婚相談所目線でとらえ、データ分析や時代背景の検証、原因追究などを通して困難な時代を乗りきるために、いま何が必要なのか、何をしなければならないのか考察していきます。将来の日本を憂いているばかりではなく、その打開策を一緒に探してみませんか。
2.問題解決に向けたキーワード―少子化・高齢化社会を生き抜くために
未婚者の80%は「いずれは結婚」と考えているのにもかかわらず、現代は「結婚したくても、結婚できない時代」といわれています。そこに秘められている真実を解析し、ギャップを埋めるためには何が必要か?また、実例を基にして、どうすればうまくいくのか、何が必要なのかも考えます。あまり知る機会がない結婚相談所の豆意識も簡単にご紹介いたします。
3.私のライフデザインの描き方―心のサプリメント
結婚、婚活に限らず、私たちは人とかかわることなくして生きはいけません。人は、他人とのかわりの中から、未知の自分と出会えるといわれています。「人生は自分探しの旅である」といわれるように、まだ見ぬ自分を垣間見る知的なヒントを、理論だけではなく、ワークショップを取り入れながら、実体験をしていただきます。もしかしたら、人と接するのが楽しみになるような、心躍る自分との出会いのきっかけとなるかも?
*申込締切日: 2017年11月16日(木)(締切厳守)お申し込みは締切りました。
尚、同窓会東京支部のkg_tokyo_soumu@yahoo.co.jpへのメール返信では、申込み受付出来ませんので、くれぐれもお間違えの無い用お願い申し上げます。
*お問合わせ先:東京支部 TEL 03-5224-6226 FAX 03-5224-6227
【次回予告】12月度例会は、12月20日(水)に開催予定です。
以上