11月の例会は11/18、都立美術館で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」でした。
日本人に人気のある画家2人の展示会で、大変意義深い展示会でした。参加は12人です。
ゴッホとゴーギャンはほゞ同時期に互いを認め合い、アルルで一緒に暮らした時期もありました。
・1883.10俺の人生は30歳からようやく始まる。もっとも活動的な時期なのだ。ゴッホの弟、画商テオ宛の手紙
・1885.5人は同時に二つのことはできない。私のただ一つできること、それが絵画だ。ゴーギャンのピサロ宛の手紙
・1887.11月(又は12月)にゴッホとゴーギャンが知り合う。
・1888.2.20パリを離れたゴッホは東仏アルルに到着。
・1888.10.23ゴッホの「黄色い家」にゴーギャンが到着する。
・1888.12フィンセントと私は意見が合いません。絵に関してとくにそうだ。ゴーギャンのベルナール宛の手紙
・1889.9ゴーギャンと私は体中の熱という熱が消えゆくほど感情を高ぶらせて話込んだものだ。ゴッホのテオ宛の手紙
・1890.2アルルで2,3ヶ月一緒に仕事をしたポール・ゴーギャンに多大な恩恵を受けました。ゴッホのオリエ宛の手紙
・1903破局は先に訪れ制作に没頭していたにもかかわらず、この時期は1世紀もの長さに感じた。世間の気づかぬうちに、二人の男はどちらにとっても有益な膨大な量の仕事をした。ゴーギャン「前後録」より
二人の交遊も大変興味深く鑑賞することが出来ました。
主催者のHPから引用します。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)とポール・ゴーギャン(1848-1903)。19世紀末に活躍し、今なお世界中の人々に愛されてやまないこの二人の画家に焦点を当てた、日本初となる展覧会を開催します。
オランダの牧師の家庭に育ったファン・ゴッホと南米ペルーで幼年期を過ごしたゴーギャンは、生い立ちや性格だけではなく、絵画表現も大きく異なります。ファン・ゴッホは現実の世界から着想を得て、力強い筆触と鮮やかな色彩による作品を生み出し、ゴーギャンは、装飾的な線と色面を用いて、目には見えない世界をも絵画に表現しようとしました。1888年、彼らは南仏アルルで約2カ月の共同生活を送ります。ともに制作し、時には激しい議論を重ねながら刺激を与え合いました。
本展は、ファン・ゴッホとゴーギャンの初期から晩年にわたる油彩画約50点を含む約60点を展示します。二人の画家の特徴を浮き彫りにし、その関係性と芸術性に光を当てます。
写真は展示会の大型ポスターで、二人の自画像です。