9月13日(火)於:ランバスホール 出席10名(欠席投句2名)

◎+10 爆買いの溢れた町に秋が来る(睦夫)

◎+2  見えぬけとポケモン町にあふれてる(達夫)

◎+2  ターミナル人・人・人の無表情(惠子)

〇+3  物溢れ満足感が薄れゆく(澄子)

 〃   「お気持ち」にあふれる思い陛下述べ(達夫

◎+1  取り過ぎてスコアボードに書ききれず(好孝)

〇+2  海水浴人は溢れて芋になる(純逸)

〇+1  遊水池溢れた水の仮の宿(睦夫)

〇    旧式なお風呂のお湯があふれてる(のぞみ)

 〃   受け皿に溢れる酒に目を細め(敬三)

 〃   愛ちゃんは涙涙の銅メダル(達夫)

 〃   もったいない精神溢れゴミ屋敷(勝弘)

「今月の学習」

旧式なお風呂のお湯があふれてる(のぞみ)  着想が面白い。今時は自動給湯です。

 →旧式なお風呂がお湯をあふれさせ  旧式な我が家のお風呂湯があふれ

溢れ出る風呂の湯を見てダイエット(純逸) 溢れるのは体重と関係ない。

 「出る、見て」は不要 →風呂の湯の溢れで決めるダイエット

食物ロス出来た缶詰五万トン(大輔) 事実なら→ ~缶詰にしてまた捨てる

 想像なら→食物ロスで出来る缶詰また残る

ギャグを言う講師に客の笑み溢れ(敬三) ギャグは言うもの。普通の笑い声では溢れると言えない。

 講師に客はつきもの→予期しない講師のギャグに大笑い

ターミナル人・人・人の無表情(惠子) 「・」はなくてもいい。下5が生きている。

物溢れ満足感が薄れゆく(澄子) このままでもいいが、~満足感をマヒさせる。

「お気持ち」にあふれる思い陛下述べ(達夫) 「」で陛下とわかる。→~よくわかる

サックスの音からあの日あふれくる(淑子) 「あの日」、この代名詞は生きている。

 →サックスの響きにあふれくるあの日

受け皿にこぼれる酒にもうちょっと(勝弘) 下5は締めとしては弱い。 →~拍手する

爆買いの溢れた街に秋が来る(睦夫) 秋と飽き。単なる言葉遊びではなくうまく詠んでいる。

取りすぎてスコアボードに書ききれず(好孝) 溢れるを使わずうまく詠んでいる。どのスポーツにも通じる。

升で受けどっとこぼしたコップ酒(大輔) こぼすと溢れるのイメージは違う。

 比喩にする→ ~こぼれるほどの~

あの校舎溢れた子らが今無人(勝次) 下5が固い。→今はなく

「今月のお手本」 津田 暹先生

煮こぼれるほど愛がありまだ若い   情報が天井川を溢れだす。

次回 10月11日(火)午後3時~午後5時 「惜しい」

 今月はダントツ1位のため2位以下がかすみました。賞品は次回へ持ち越しです。

                            (文責・小山内)