三日月会4月度例会のご報告

三日月会4月度例会は、国連日本政府代表部にて専門調査員として勤務された若手の国際法研究者の掛江朋子様をお迎えし、「国連を知ると世界が見えるー国連と国際法の今」と題して、ご講演をいただきました。65名の方にお集まりいただき、無事終了致しました。ご参加まことに有難うございました。

【ご講演の概要】
 今回の講師の掛江朋子様は国際法の若手の研究者です。私たちにはあまりなじみのない国連について、2年間国連日本代表部に勤務されていた経験から、わかりやすく系統立てて説明してくださいました。国連は1945年に発足し、日本は80番目の国として1956年に参加し、昨年南スーダンが加盟し現在の加盟国は193ヶ国です。勤務している人は会議の裏方をつとめる国連職員と各国代表部の人たちで、組織は国連総会と安保理(メンバーは第2次世界大戦の戦勝国)、6つの委員会です。日本の代表部の人数は50名で、掛江さんは国際法関係の第6委員会に所属しておられたそうです。代表部の一日も紹介され、午前8時から夜遅くまでのハードな勤務の実態がよくわかりました。

 コートジボアールの大使公邸の襲撃や尖閣問題など実例をあげての説明もわかりやすく、国連が我々とかけ離れたものではなく、世界の平和を維持するために欠かせない機関であることがよく理解できました。

日本の首脳は毎年変わるため、いつも初めましてという有様で、なかなか人間関係も構築できない状態にあるのは非常に残念なことですね。

【以下案内文】
三日月会4月度例会は「国連を知ると世界が見えるー国連と国際法の今」と題して、国連日本政府代表部にて専門調査員として勤務した、若手の国際法研究者、掛江朋子様に講演を頂きます。国連はどういう組織構造になっているのか?国連代表部での一日とは? 国際法は、どのように発展しており、今どのような問題に直面しているのか? 国連に関する新聞記事やニュースが、少し身近に感じられるようになるお話満載です。皆様の多数のご来場をお待ち申し上げます。

日  時 : 20134月23日(12:15~13:30
場  所 : 関西学院大学東京丸の内キャンパス ランバスホール
        千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー10階
        JR東京駅八重洲北口改札口より徒歩2分
                      東京メトロ大手町駅B7出口サピアタワー連絡口に直結
                     3階サピアタワーオフィスロビー受付前に「三日月会受付」を
                     設置いたします。
会  費 : 1,500円(軽食は、11時45分からお出しいたします。)
スピーカー: 掛江朋子様
              (ご尊父は関西学院大学卒業・同大学院博士課程修了 福山大学前経済学部長
                    掛江正造)
                2010年 横浜国立大学大学院国際社会科学研究科博士課程後期修了(博士(学術))
                2010-12年 国際連合日本政府代表部 政務部 専門調査員(国際法担当)
                2012年- 尚美学園大学 非常勤講師
                2013年-  中央学院大学 非常勤講師
                著書『武力不行使原則の射程―人道目的の武力行使の観点から―』(国際書院、2012年)

タイトル :「国連を知ると世界が見えるー国連と国際法の今」 
*人数に制限がございますのでお早めにお申込み下さい。
    { 最終申込締切4月19日(金)}

なお、出席される方のみお返事を頂きますようお願いします。

東京支部  TEL03-5224-6226  FAX03-5224-6227 E-Mail kg.tokyo@nifty.com

予告 5月例会(5月22日)
   「国家のトップ指導者 ― 5人の首相に仕えて」
       元厚生省事務次官・内閣官房副長官 古川貞次郎氏