8月9日(火) 於:貸会議室プラザ八重洲北口 出席11名(欠席投句2名)

評価 (先生+会員)

◎+5 昼間から踊やぐらで歌う蝉(敬三)

〇+5 七日目の蝉もひたすら鳴いている(大輔)

 〃  暑過ぎるセミもたまらず服を脱ぎ(睦夫)

◎+3 しがみつく抜け殻で知事思い出す(純逸)

〇+4 抜け殻がそこここに散る夏の恋(惠子)

 〃  鳴く蝉の変わらぬ朝と原爆忌(勝次)

 〃  暑さ増すフォルティッシモの蝉しぐれ(澄子)

〇+4 蝉しぐれ内緒話の邪魔をする(澄子)

◎+1 ポケモンで今年は無事と蝉の声(純逸)

〇+2 耳鳴りと蝉の合唱コラボする(睦夫)

 〃  生きたかを問うているよな蝉しぐれ(惠子)

〇+1 抜け殻を敷居にならべ夏休み(睦夫)

 〃  地ビールの旨さ引き出す蝉しぐれ(敬三)

〇   「蝉しぐれ」男の想いここにあり(好孝)

〃   梅雨が明け我が世の夏とあぶら蝉(のぞみ)

〃   用足しの行きも帰りも蝉時雨(康弘)

「今月の学習」

わー嫌だ坊主めくりで蝉丸が(のぞみ)  蝉丸の発想はいいが、本当の蝉ではない。

    ※「字結び可」の句会ならよい。

法師蝉声を限りに反戦歌(大輔)   法師蝉は後半なので「蝉しぐれ」のほうが合う。

蝉の声許せ最後のラブコール(勝弘) 「許せ」がわかりにくい。

  →蝉しぐれ許せ最後のラブコール

硝子戸に激突戦士あぶら蝉(康弘)  よくある情景。  本人(零戦が頭に浮かびました。)

鳴く蝉の変わらぬ朝と原爆忌(勝次)  語順がぎこちない。

  →蝉しぐれ変わらぬ朝の原爆忌

甲子園熱闘終わり抜け殻に(好孝)  この抜け殻は蝉に通じない。

都知事選喧騒去れば蝉しぐれ(敬三)  → ~済んでいつもの蝉しぐれ

「蝉しぐれ」男の想いここにあり(好孝)  藤沢周平の小説、いいですね。

耳鳴りと蝉の合唱コラボする(睦夫)  コラボが面白い

  →耳鳴りとコラボ始める蝉しぐれ

しがみつく抜け殻で知事思い出す(純逸)  1年たってもくっ付いている蝉の抜け殻→比喩として面白い。

抜け殻を見つけて孫は大騒ぎ(達夫)  報告っぽい。抜け殻だけでは蝉とは言えない。蛇もあります。

梅雨が明け我が世の夏とあぶら蝉(のぞみ) 我が世の春からきた「夏」が生きている。

  →梅雨明けて~  「梅雨が明け」の「が」は強いので。

昼間から踊やぐらで歌う蝉(敬三)  見つけが面白い。盆踊りは夜:昼間の蝉

真夜中にヒグラシ鳴いて夏が往く(達夫)  「逝く」のほうがいい。

  真夜中の意味は?  本人は、真夜中に鳴いているのを聞いたそうです。

朝ですよ時計代わりの大合唱(好孝)  下6 →蝉しぐれ

暑すぎるセミもたまらず服を脱ぎ(睦夫)  脱皮をうまく詠んでいる。

用足しの行きも帰りも蝉時雨(康弘)  時間の経過をうまく詠んでいる。

「今月のお手本」  津田暹先生

  不器用な恋ぶきように蝉が飛ぶ   職を退く庭に去年の蝉の穴

アフターファイブは虎連坊にて暑気払い  先生を交え12名参加

例会トップ賞の敬三さんの発声で乾杯。あとは、料理と美酒に酔いしれました。

次回  9月13日(火)午後3時~午後5時 ランバスホール

支部行事

①9月29日(木)17:30~21:15 品川プリンスホテル・ボウリングセンター

 1チーム3名で参加します。応援にもおいでください。

②10月25日(火)15:00~18:30 ランバスホール

 サークル連絡会・サークル15周年を語る会

 睦夫さんがスピーカーの一人として、惠子は進行役として参加します。

 支部のサークル活動の始まり、そして未来を語ります。どうぞご参加ください。

                             文責・小山内惠子