7月12日(火)於:ランバスホール 出席11名(欠席投句 2名)

評価(先生+会員)

〇+5 嫁が来て光射します過疎の村(勝次)

〇+5 わが家でも引き出し探す金相場(睦夫)

  6 露天風呂満天の星独り占め(澄子)

◎+2 大好きな歌手星入りの目で見つめ(淑子)

◎+2 宝石を見る妻の眼は五カラット(純逸)

〇+3 独り身になって輝く姥桜(勝弘)

 〃  残光に拉致の哀しみ思う海(惠子)

 〃  雲海が舞台となってご来光(勝次)

〇+2 学校へ瞳輝く大和君(達夫)

 〃  うれしさを噛みしめている金メダル(敬三)

 3  キラキラの服が私の応援団(淑子)

◎   年齢に反比例して輝こう(のぞみ)

〇+1 誰もかもキラキラネーム色が褪せ(勝弘)

 〃  引き際の美学が光るアスリート(大輔)

〇   キラキラネーム体を表す子ならいい(惠子)

 〃  メッキでもリッチな気分くれる金(澄子)

 〃  今は昔少女漫画のスターたち(好孝)

〇+1 噛んでみて勝利実感金メダル(純逸)

「今月の学習」

 年齢に反比例して輝こう(のぞみ)  年齢とともに輝きが失せていくのを、衰えて輝いていこうという

   プラス志向の勢いが感じられる。                  

 キラキラと喜寿が集まるクラス会(康弘)  キラキラと喜寿に関連性がない。

   具体性を持たせる → 輝いて喜寿の集まるクラス会

 木漏れ日を映す川面が眩しげに(好孝)  情景はよくわかる。

  「が」はかたいので→「の」

 露天風呂満天の星独り占め(澄子)  共感できるが、類句は多い。

 金婚を祝って交わす金箔酒(敬三)  祝うは省ける→金婚へ交わす金箔入りの酒

 大好きな歌手星入りの目で見つめ(淑子) 「星入りの目」で目を輝かせている様子がわかる。

   面白いみつけ。

 わが家でも引き出し探す金相場(睦夫) 金相場が上がっているうちに・・という気持ちがわかる。

 誰もかもキラキラネーム色が褪せ(勝弘) すでにキラキラネームでなくなったという皮肉が効いている。

 宝石を見る妻の眼は五カラット(純逸) 宝石より妻の眼のほうが輝いている・・川柳的で面白い。

 苦労したオヤジ定年さす後光(勝次) 句意はわかるがぶつ切り感がある。

   本人の思いを聞いて→ 転勤を支えた妻にさす後光

 キラキラの服が私の応援団(淑子)  下6→応援歌

 朝ごとにキラキラ太陽抱きしめる(のぞみ) キラキラ太陽は「中8」

   本人は毎朝フェースブックに写真を掲載→ 朝起きてきょうも太陽抱きしめる

 雲海が舞台となってご来光(勝次)  雲海を舞台にしているところがよい。

 小力士重ねた星に光る技(敬三)  小兵で通じる。

「今月のお手本」  津田暹先生

 二等星ぐらいは見える町に住む

 皿盛りの鰯鱗を光らせる

 次回 8月9日(火)「 蝉 」

   会場は貸会議室プラザ八重洲北口

   例会後、暑気払い

                     文責:小山内