川柳サロン11月例会 お題「そろそろ」3句+雑詠1句
11月12日(火) 銀座オフィスで開催。出席 12名
この度、講師の津田暹先生が、「旭日双光章」の勲章を受章されましたので、会員全員でお祝いの川柳を作り、色紙にしてお渡ししました。
今回、原田一枝さん(S47年文卒)がお試し参加です。
今月のお題「そろそろ」
津田先生の評価+会員よりの得点数
お題「そろそろ」
◎+1点 人口減そろそろ覚悟二流国(たけお)
◎+1点 すり足が眠気を誘う能舞台(敬三)
◎+0点 術後初めて歩く喜びそろそろと(勝次)
○+4点 そっと手を伸ばし握った映画館(純逸)
○+3点 デザートがお開きですと言っている(敬三)
○+3点 やがてくるその日を延ばす一万歩(たけお)
○+2点 エスカレーター一歩が怖い退院後(淑子)
○+2点 そろそろと足ふみだして初歩き(壽子)
○+1点 長電話ゴホンゴホンも効き目ナシ(たけお)
○+1点 そろそろ国が動いて欲しい被団協(達夫)
○+0点 そろそろかまだまだか知る看(み)とり医師(朔弦望)
今月の学習
1.初舞台そろそろ出番人舐める(達夫)(今回の最高点)、、、ブツブツ感を避ける。→「出番近づき人舐める初舞台
2.そろそろと思いながらも出来ぬもの(治郎)、、、何が「そろそろ」かの具体性が欲しい。
3.そろそろと老いの足音聞く二人(壽子)、、、→「夫婦して老いの足音意識する」
4.そろそろと汗をかいても衣替え(廸和)、、、→「衣替えもうそろそろと汗をかき」
5.残暑中そろそろおせち頼み時(純逸)、、、ブツブツ感を取る。→「もうそろそろお節如何と残暑中」
6.そろそろの結びの言葉はやはりアレ(淑子)、、、代名詞「アレ」では不明。「お迎え」のこと?
7.そんな歳か今年限りと来る賀状(勝次)、、、そろそろ感が薄い。
8.そろそろか政権替えを願う民(廸和)、、、「か」が合わない。→「もうそろそろ政権替えを願う民」
9.そろそろか賀状じまいのご挨拶(治郎)、、、「か」と詠まないこと。→「値上げされ賀状じまいを視野に入れ」
10.いつもならそろそろ冬の支度だが(淑子)、、、その通りの句→「そろそろがまだまだという冬支度」
11.愛犬も散歩嫌がる齢になり(敬三)、、、そろそろ感が薄い。→「愛犬も散歩嫌がるように見え」
12.バージンロードそろそろ歩き噛みしめる(達夫)、、、「そろそろ」不要。→「バージンロード父娘の愛を踏みしめて」
13.正月の準備そろそろかなと思うだけ(壽子)、、、上8が重い。→「正月の準備手足はついて来ず」
14.年毎におせち広告急かされる(勝弘)、、、そろそろ感が薄い。「広告に急かされる」ではない。→「年毎におせち広告早くなり」
15.そろそろか終活準備手引き増え(廸和)、、、「そろそろか」は不要→「終活の準備に手引き書を増やす」
16.拉致の解決そろそろ待てぬ高齢者(勝次)、、、「そろそろ待てぬ」という使い方は無い。→「拉致の解決そろそろ感も無いままに」
17.そろそろと余生急がず転けもせず(勝弘)、、、「そろそろ」と「急がず」が重なっている。→「ゆっくりと転ばぬように行く余生」
18.ジェットコースターガタンゴトンと昇りきり(朔弦望)、、、情況描写になっている。→「ジェットコースター昇りきるまで超遅い」
19.値も上がりそろそろ最後年賀状(純逸)、、、同想句が多い→「年賀状じまいを視野にする値上げ」
20.そろそろか衣替え時また延期(一枝)、、、→「そろそろの衣替え時また延期」
津田暹先生の例句
1. アクセルが自主返納をせよと言う
2.老いの足乳母車にも追い抜かれ
雑詠
津田先生の評価+会員よりの得点数
◎+10点 ブラックがホワイト騙り闇に呼ぶ(達夫)(今回の最高点)
◎+5点 語の乱れ今や全然大丈夫(勝弘)
○+5点 今は秋桜あじさい蝉の声(純逸)
○+0点 大阪人被害一番還付詐欺(たけお)
今月の学習
1. 雨上がり傘をつく人浮かす人(淑子)、、、→「雨上がり傘をつく人つかぬ人」
2. 脳に効く噂信じて赤ワイン(敬三)、、、→「脳に効く話信じて赤ワイン」
3. 十月になると金木犀をさがしてる(壽子)、、、上8が重い。下5の「い」抜き(捜している)も気になる。→「十月に金木犀を捜す鼻」
4.パソコンで保存忘れてやり直し、、、報告になっている。→「保存また忘れマウスを叱りつけ」
5.ホワイト案件名乗る白々しさ(朔弦望)、、、8/9だがリズムが取れない。→「ホワイト案件白々しく名乗り」
6.終活と物価高騰脱年賀(廸和)、、、「脱」はおかしい。→「終活と物価高騰年賀やめ」
7.裏金自民下る鉄槌民の声(勝次)、、、表現が硬い。ブツブツ感を取る。→「裏金へ民の鉄槌下される」
次回のお題「今年のニュースから」(締め切りは11月29日です)
12月10日(火)銀座オフィスで開催の予定です。 現在例会は毎月第2火曜日13時30分から16時30分です。
入会者募集中!
川柳に興味をお持ちの方 是非見学にお越しください。
投句のみのネット会員も募集しています。
ご見学・ご入会等のお問い合わせは、同窓会東京支部( kg_tokyo_soumu@yahoo.co.jp )にお問い合わせください。
指導は旭日双光章を受章された津田暹(すすむ)先生。 全日本川柳協会元理事、雑誌「川柳研究」元編集長及び発行人。
現在世話役 石田達夫(s45)
メンバー 男10名、女性2名