川柳サロン9月例会 お題「嵐」3句+雑詠1句
9月10日(火) 銀座オフィスで開催。出席 7名 投句のみ 4名 *今回から朔弦望さん(安田晃氏)がお試し入会されました。
今月のお題「嵐」
津田先生の評価+会員よりの得点数
お題「嵐」
◎+7点 台風が来るたび増える乾電池(朔弦望)(今回の最高点)
◎+2点 台風をオオカミのごと触れ回る(淑子)
○+8点 嵐去り銀杏の下に児らの声(朔弦望)(今回の最高点)
○+3点 ゴシップも嵐過ぎれば皆忘れ(たけお)
○+1点 ネタニヤフ非難の嵐ものとせず(達夫)
○+0点 日米の金利差巡り大嵐(達夫)
○+0点 習経済世界に飛ばす砂嵐(たけお)
今月の学習
1.ガザの嵐子らが犠牲のあの悲劇(勝次)、、、「あの」は曖昧。「悲劇」は要らない。→「ガザの嵐子らの犠牲が止まらない」
2.倍倍と下がって吹いた相場風(壽子)、、、バイバイと掛けたが、「風」は嵐ではない。→「倍倍と下がり相場の嵐吹く」
3.総裁選岸田退陣嵐呼ぶ(勝弘)、、、語順が違う。→「岸田退陣総裁選の嵐呼ぶ」
4.夏休み孫来て去った虚脱感(廸和)、、、「嵐」が隠れている。→「夏休み孫台風に疲れ果て」
5.泣き、笑い、はしゃぎまわって 孫帰る(朔弦望)、、、基本的に五七五の間は空けない。→「笑い泣きはしゃぎ孫台風が去り」
6.総裁選嵐あっても村の中(たけお)、、、中7の見直す。→「総裁選所詮嵐は村の中」
7.二重苦だよ台風も呼ぶこの炎暑(壽子)、、、「だよ」が良くない。→「台風呼び二重苦招くこの炎暑」
8.非難の嵐外敵つくり避難する(純逸)、、、ヒナンの掛詞だが具体性が欲しい。
9.嵐去り跡に残るはガレキ山(治郎)、、、その通りの句。→「瓦礫の山残して嵐去っていき」
10.嵐来て日延べ旅行をまた延期(廸和)、、、→「のろのろ台風日延べ旅行をまた延期」
11.台風が南の海に子だくさん(勝弘)、、、→「南の海は台風の多産系」
12.デッドボール逆転劇の嵐呼ぶ(勝次)、、、これで「嵐」は大袈裟。→「頭へのデッドボールが嵐呼ぶ」
13.倦怠期潜む嵐の夫婦仲(勝次)、、、「夫婦仲」は要らない。→「平穏でも嵐が潜む倦怠期」
14.新NISA始めた途端乱高下(勝弘)、、、乱高下では「嵐」感が薄い。
15.嵐山何処まで続く恋の道(治郎)、、、「嵐山」は固有名詞で「嵐」ではない。
16.人生の嵐も去ってはて明日は(壽子)、、、「はて」ではなく「さて」→「人生の嵐去ったがさて明日は」
17.嵐寛と聞いて茶葉出す子の嫁ら(廸和)、、、「嵐寛」は固有名詞で「嵐」ではない。
津田暹先生の例句
1. 衛星の眼が台風の目を捉え
2.四季問わず嵐が起る温暖化
3.花嵐そんな最後に憧れる
雑詠
津田先生の評価+会員よりの得点数
◎+13点 記憶術何度読んでもすぐ忘れ(敬三)(今回の最高点)
○+4点 この人もあの人もダメ相殺選(純逸)、、、下6だが最後が「ん」でリズムを崩していない。
○+4点 旧交の場を盛り上げる血糖値(朔弦望)
○+3点 温暖化越えて恐怖の熱帯化(勝弘)
○+2点 パワハラ疑惑居座る知事の面の皮(勝次)
○+2点 残暑見舞い出せぬまま9月入り(治郎)
○+1点 サルスベリ酷暑喜び高笑い(淑子)
○+0点 ラジオ体操子供も避けるこの暑さ(達夫)
次回のお題「収穫」(締め切りは9月27日です)
10月8日(火)銀座オフィスで開催の予定です。 現在例会は毎月第2火曜日13時30分から16時です。
入会者募集中!
川柳に興味をお持ちの方 是非見学にお越しください。
投句のみのネット会員も募集しています。
ご見学・ご入会等のお問い合わせは、同窓会東京支部( kg_tokyo_soumu@yahoo.co.jp )にお問い合わせください。
指導は著名な津田暹(すすむ)先生。 全日本川柳協会元理事、雑誌「川柳研究」元編集長及び発行人。
現在世話役 石田達夫(s45)
メンバー 男10名、女性2名