7月例会 活動報告
7月リーダー 永井裕子
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7月3日に新紙幣が発行されました。
今月はThe Japan Times Alpha から ”Titans of medicine, economy, education appear on new bills” ( 新紙幣に医学、経済、教育界の偉人が出現 ) という記事を取り上げ、新紙幣のデザイン、肖像画に採用された3氏についてなど話し合いました。
以下はその内容です。
〈新紙幣について〉
1.財務省によると、紙幣の全面見直しは20年に一度行われています。これは偽造を防ぐためです。そのために、 この20年で飛躍的に印刷技術が進んでいます。
According to the Ministry of Finance, paper money goes through an overhaul every 20years.
This is to prevent forgeries. For that printing technology has advanced by leaps and bounds over the last two decades.
2. 新旧千円札の裏側の絵 ( The picture on the back of the ¥1000 bill with old and new.)
双方とも富士山が描かれています。
旧は富士山とそれを逆さに映し出している本栖湖
新は富士山を遠望し小舟で大波と格闘している漁師たち これは葛飾北斎の富嶽36景のうちの有名な1景
それを説明している表題の表現が美しいので新札とともに興味深いです。
〈津田梅子について〉
日本最初の官費女子留学生5名中の最年少6歳
同期に後に政府高官大山巌夫人となり留学で得た学術を日本の外交に役立てた山川捨松がいます。
11年間のアメリカ留学を終えて1882年帰国した梅子(17歳)は日本語を完全に忘れていました。伊藤博文の妻と娘に英語や西洋マナーを教える家庭教師として住み込みで働き、同時に日本語を学びました。伊藤の推薦で華族女学校で英語教師となり教職の傍ら様々な女子教育に関する活動を継続、1900年「女子英学塾 現津田塾大学」を開校、華族、平民の別なき女子教育を志向して一般女子の教育を始めました。現在世の中で進められている女子活用の動きの原点を思い起こしました。
〈渋沢栄一について〉
1.渋沢は利益を追い求めることと、人間としての道徳との両立を実践しました。
Shibusawa strove to combine social awareness and morality with money-making.
これは同時代に生きた現伊藤忠の創業者伊藤忠兵衛の事業価値観、三方良し、即ち売り手良し、買手良し、世間良しに通じるものです。
2. 〝the Analects of Confucious and Abacus” 渋沢栄一著「論語と算盤」と日本ハムファイターズCBO栗山英樹氏についての日経新聞の記事から。大谷翔平を思い浮かべて意見が出ました。
渋沢栄一は「日本資本主義の父」と讃えられており、栗山氏は日経新聞で自身の理想を明らかにし、自分と社会の未来を切り拓く存在として渋沢の姿勢を語りチーム内の選手に指針を示したと語っています。驚くことに、日本ハムファイターズの監督時代には、大谷選手をはじめ多くの選手に渋沢の講義録「論語と算盤」を手渡しています。彼は「人として正しく成長できれば、いい野球選手になれる」と語り、選手たちが視野やそれぞれのプレーの仕方を広げることができるように指針の一つとして伝えました。渋沢は私たちが20年、30年先のビジョンを持ち、進むべき方向を間違えないようにと、問題に取り組んでいました。野球界がさらに発展するためには、渋沢の思想の中にもっと良いアイデアや考え方、取り組み方のヒントがたくさんあるはずです。
Shibusawa is praised to be “Father of Japanese Capitalism” and Kuriyama talks, in the Nikkei Shimbun, about the stance of Shibusawa as being the figure to clarify his own ideals and carves out a future for himself and society, and Kuriyama set the guidelines of the players in the team. It is amazing to know, but, as a manager of team Nihon Ham Fighters, he handed over the Shibusawa lecture book known as “the Analects of Confucius and Abacus” to Shohei Ohtani and many other players. If one can develop properly as a person, he will become a good player of baseball. He has handed over to players as one of the guidelines so that they may be able to widen views and ways of each play. Shibusawa had grappled with problems so that we may be able to retain future visions for 20 to 30 years to come and may not make mistakes in choosing the directions to go. In order for baseball world to further develop, I think there should be many good hints in the thoughts of Shibusawa with better ideas or ways of thinking or approach.
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ご報告です。東京支部夏祭り2024にE-News & Songsも出展しました。
皆で楽しい時間を過ごしました。
また、新会員勧誘のためのブースを準備し、たくさんの方にお声がけしました。
新しいメンバーのご参加をお待ちしています!
写真右下に節子さんの肖像画が見えています。
村上さんはサーロー節子さん(ノーベル平和賞2017年受賞)の肖像画を描き、院長、サーロー節子さんを囲む関学会、同窓会トロント支部とご一緒に節子さんにお贈りしました。
我々E-News & Songsのメンバーの一人です。
村上さんは銀座オフィスに掲げているランバス博士の肖像画の画家でもあります。