川柳サロン4月例会  お題「はずむ」3句+雑詠1句

4月9日(火) 銀座オフィスで開催。出席 7名 投句のみ 4名

津田暹先生は強風で京葉線不通のためご欠席でした。

藤井敬三様に司会進行をしていただきました。

今月のお題「はずむ

津田先生の評価+会員よりの得点数

お題「はずむ」

○+5点 子が帰省キッチン妻のはずむ声(勝次)(今回の最高点)

○+4点 裏金をはずんで頼む清き票(純逸)

○+3点 この際とチップはずんで口移し(達夫)

○+2点 喜寿祝う心弾んで同期会(廸和)

○+1点 ドラゴンボールはずんだ心中年に(壽子)

 今月の学習

1.話し好き話しはずむが聞いてない(純逸)、、、主語が分かりづらい。→「話し好きの話しはずむが聞いてない

2.軽はずみ文春砲で重大事(純逸)、、、軽と重を対比だが,「軽はずみ」は「はずむ」とはニュアンスが異なる。

3.春の風スキップも出る散歩道(勝次)、、、箱川柳を避ける→「春風にスキップも出る散歩道

4.飲み会に金だけおいて上司去る(勝弘)、、、→「二次会に金だけおいて上司去る

5.ルンルンの孫の散歩に息上がる(勝弘)、、、→「ルンルンの孫との散歩息上がる」

6.孫のためエンドレスだよはずむ爺(治郎)、、、「爺」は省ける。→「孫たちへはずむ小遣いエンドレス」

7.息はずむ勝った力士のインタビュー(敬三)、、、→「勝ち力士息はずませるインタビュー

8.明日デート来てゆく服が決らない(達夫)、、、「はずむ」がやや遠い。→「服を選る心も弾む明日デート

9.朝市に会話が弾む日を待って(達夫)、、、→「朝市の弾む会話を待つ輪島

10.朝の駅今日もいるかなチラと見る(淑子)、、、→「彼の人を今日も目で追う朝の駅」

11.和歌議員ダンスがはずみ踏み外す (たけお)、、、「和歌議員」は苦しい。→「和歌山県議ダンスがはずみ踏み外す

12.一年生心もはずむ新学期(廸和)、、、「新学期」は1年生に合わない。→「入学へ1年生の胸はずむ

13.投げ銭をはずむ落語家未だ前座(廸和)、、、「未だ」とまで言わずに。→「投げ銭を寄席の前座にもはずみ

14.ボール投げトントン弾み池ポチャに(睦夫)、、、ゴルフにする。→「フルスィングトントン弾み池ポチャに

15.彼が好きと声はずませる友後期(壽子)、、、→「彼好きと後期の友の声弾む

16.じじばばの足元見てるランドセル(勝弘)、、、「はずむ」が間接的。

津田暹先生の例句

与党が転ぶと野党が弾み出す

何となく心が弾む妻の留守

雑詠

  津田先生の評価+会員よりの得点数

◎+6点 大銀杏結えぬ二人がワンツーへ(勝次)(今回の最高点)

◎+1点 白旗ノー青空黄色我が領土(たけお)、、、ウクライナのことを詠んだもの

○+6点 サングラス有名人の顔になり(敬三)

○+3点 AIの盲信が生む思考ゼロ(達夫)

 今月の学習

1.春の風菜の花そよぐ散歩道(治郎)、、、箱川柳でブツブツ感。→「春風に菜の花そよぐ散歩道」

2.絶句して友の訃報を聞く電話(壽子)、、、初めに絶句したようになっている→「電話での友の訃報に絶句する

  次回のお題「空気(締め切りは5月3日です)

  5月14日(火)銀座オフィスで開催の予定です。 現在例会は毎月第2火曜日13時30分から16時です。

入会者募集中!

川柳に興味をお持ちの方 是非見学にお越しください。

投句のみのネット会員も募集しています。

ご見学・ご入会等のお問い合わせは、同窓会東京支部( kg_tokyo_soumu@yahoo.co.jp )にお問い合わせください。

指導は著名な津田暹(すすむ)先生。 全日本川柳協会元理事、雑誌「川柳研究」元編集長及び発行人。

現在世話役   石田達夫(s45)

メンバー 男9名、女性2名