『2023年 この様なNewsを知っていますか?』 (E-News & Songs)

                                  藤本 靖

新年一月は少し趣向を変え、The Japan TimesからDMM英会話が毎日発表するDaily Newsの中から六つのテーマを選定しました。

昨年は、過去一年間の出来事を顧みるテーマを取り上げましたが、今年は少し見方を変えて『このようなNewsを知っていますか?』と身近なテーマを取り上げました。

また、過去2年は1日で6から7つのテーマを選定しましたが、今回からは2ヶ月をかけ2日間でゆっくりと時間をかけ、終了時間も短縮することにしました。                 (下記写真は新月フォトクラブご提供)


 

1月例会の実施報告

 

1.Swedish Schools Move Away from Digital Tool                    永井裕子

<要点>

世界の多くの国で、デジタル社会に対応するため学校でデジタル教材を活用した学習を取り入れる方針が進められてきた。スウェーデンでもいち早くタブレットやPCを学校や幼稚園にまで取り入れてきた。

しかし、スウェーデンの学校担当大臣は、4年生の子供たちの国際読解力調査での成績が2016年~2021年に少しずつ悪くなっていることから、スウェーデンの生徒たちは紙の教科書がもっと必要であると述べた。そして6歳以下の子供たちにはデジタル学習を完全にやめることを求めた。

スウェーデンのカロリンスク研究所も紙の本や専門知識を持った先生から知識を得ることに重点を戻すべきであると述べている。しかし、学校でどのようにデジタル教材を使うのが最良か考えるべきで、学習の補助としてテクノロジーを使うことは必要であるとの意見もある。

<感想>

このスウェーデンの決定は子供たちとデジタル機器との関わり方を改めて考える良い機会になると思う。子供たちがあまりにデジタルツールに頼りすぎるのは弊害があると思う。

しかし、今やデジタル機器は生活に欠かせないツールになっていて驚くべき早さで進化している。その社会に対応する能力を身に着けることも必要である。子供たちに適切な学習環境で適切な使い方を学ばせることが大切だと思う。

<意見交換の概要>

l  初等教育で最も大切なのは、自分の意見を持ち、それを発表させることであり、キーボードの打ち方を習うより自己表現の仕方を習うべきである。

l  自己表現するためにITCを取り入れるやり方もある。実際に導入している幼稚園の例を紹介。

l  6歳以下の子供たちをデジタルツールから遠ざけ、紙の本を与えることは意味があるかもしれないが、実際には幼稚園児でもICTを使って自分の意見を発表している例もある。

l  大切なのは学校での最良の使い方を見つけていくことである。

 

 

2.World’s First Tooth Regrowth Medicine Developed in Japanˈ                          前城 弘 

 (下記写真は新月フォトクラブご提供)

<要点>

日本の研究者チームが、人の歯を再生することを可能にするかもしれない薬を開発した。 この新薬臨床試験は、2024年7月に予定されており、研究者たちはこの薬が2030年までに一般に使用できるようになると考えている。

通常、人は一生に2セットの歯を成長させる。 子供は大抵、20本の乳歯があり、後に32本の永久歯に生え変わる。 しかし遺伝的な理由により、完全な永久歯が生えそろわない人もいる。 この新薬は、そのような人々のために京都大学と福井大学の科学者によって開発された。

サメやワニなどの動物は、一生のうちに何度も歯が生まれ変わる。 ほとんどの人間はこれができないが、約1%の人は歯が生え過ぎてしまうので、 研究者は実際にはこれは3セット目の歯であり、人類はより多くの歯を生やす能力を長い年月の中で失ったと考えている。

彼らは、USAG-!と呼ばれる特定の遺伝子を持たないマウスの歯の数が多いことを発見した。

USAG-1が通常、新しい歯の成長を抑制することに気づいたことで、この遺伝子のはたきを止める事ができる抗体薬を開発したのである。

この薬は、歯が完全に生えそろわない人々のために開発されたが、将来に向けより広く使用される可能性がある。

<感想>

健康寿命の延長に歯の健康が、大変重要であると考えている。

以下の理由により、このミーティングは大変良かった。

読みやすい内容、深刻でない内容で気楽に話ができ感想も述べやすい、英語の文法的な こだわりや言い回しに苦労することもなく楽しく参加できた。 

<意見交換の概要>

京大スタートアップ・ベンチャー企業として、Toregem Biopharma社を2020年に設立した。 資本金; 5千万円、代表取締役;喜早ほのか、所在地;京都市;上京区

 

 

3.Plans Revealed for ‘Most Energy Efficient’ Cruise Ship              宮武 捷二  

   

<要約>

1.日本ではあまり知られていないノルウェーの船会社でHurtigruten(フッティルーテン)というのがあるが、この会社は白夜に輝く程度の太陽光で発電したエネルギーで運航する“電気クルーズ船”の計画を明らかにした。 

2.2030年に就航するときには世界で最もエネルギー効率の高い船にしたい。

3.白夜に輝く程度の太陽光で発電したエネルギーだけではクルーズ船をノルウェーの沿岸を上下させるには不十分だが、船の動力源にはなるだろう。

4,「シー・ゼロ」と名付けられたこの事業計画は船の上部に太陽パネルで覆われた伸縮自在の帆が設置され、これらの帆は風の状態を最適にする為にその角度を変えることも出来るとしている。バッテリーに問題が起きた場合に備えてバックアップエンジンも用意されるが、多くの航海のための作業は停泊中に充電される殆どクリーンなエネルギーを使って行われるという。  ノルウェーの西岸ベルゲンから北端のキルケネスまでおよそ2400Km、クルーズの種類は豊富だが、仮に11日間のクルーズを例にとるとクルーズ中に7、8回の充電が必要だという。 フッティルーテンは大型船事業を行ってはいないが、この船は全長135メートルで500人の乗客と99人の乗組員を収容できる270の船室を備える予定である。

5.当初はノルウェーの近海航路を予定、しかし同社のヘッダ・フェリン最高経営責任者は国際海事機関によれば、世界の人為的な温室効果ガス排出の約3%を担っているこの業界で、同社のこの電気クルーズ船のアイディアが他の業界の(温室効果ガス排出削減努力)に対する刺激になる事を期待していると語った。

6.クルーズの人気はかつてないほど高まっているが、環境運動家たちによれば、クルーズは何十年もの間、環境を危険にさらしてきたという。”Friend of earth”はクルーズ船を「公共の脅威」と呼び業界は2050年までに温室効果ガス排出を半分に減らすことをめざしているが、もっとやるべき必要事項があるのではないかという意見もあるし人もいる。

<感想>

弱い白夜の太陽光エネルギー程度でも船を運航させることのできるエネルギーに変換させる技術を確立でき、同時に、もし風力エネルギーとマッチングさせることができれば夢の動力源になると思われますし更にそれを世界の主要クルーズ航路とクルーズ船に拡大できれば尚、良いと思いますが……

 <意見交換の概要>

我が国では、2018年には、産・学・官・公の連携による『国際海運GHGゼロエミッション・プロジェクト』を作成した。

 2030年目標(平均燃料費40%改善)を達成するために必要な規制方策

2050年目標(総排出量50%削減)を達成するための燃料構成シナリオ

2050年以降の目標を達成するために必要となる研究開発と実用化のロードマップ

ゼロエミッション超低炭素船のコンセプト設計

しかし、世界の政治的な観点から見ると日本は外国に対して頑張りすぎず、体よく利用されず安全運転で行くのが良いと思う。

 

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            新年会 

   1月は新年会を4年ぶりに開きました。全員参加で和やかに北京料理を楽しみながら歓談し,

  あっという間に2時間が経ちました。

  ☆活動報告の投稿にあたり新月フォトクラブの皆様にご協力をいただき写真の提供をお願い

  いたしました。

  ありがとうございました。

代表幹事 永井裕子