6月度リモート参加者

40会6月例会報告
6月は2つのリアル会合とリモート会合を行いました。

 リアルの一つの会合は武相荘を予定していましたが大変混雑しており有志のみの会合としました。もう一つは千葉県の本土寺でアジサイの花の見ごろを楽しみました。幹事の都合でリモート会での報告ができませんでしたので、次回に報告します。

 リモート会では6月28日、小西さんの司会で佐藤さんに最近の中国を含む世界情勢について随時コメントをお願いしたところ、議論が次々と発展しました。皆さんが意見を出し合ってあっという間の2時間でした。青字は佐藤さんの問題提起、黒字は皆さんからの話題の展開です。談論風発、かたいようでやわらかい話でした。
中国と米国についてはニクソン訪中以来、日本の頭越しに中米経済改善の強面(こわもて)外交がすすみ、中国とソ連については中ソ国境紛争以来ロシアに刺激を与えぬよう国連でロシア寄りの外交政策を貫いています。さて、中国人民は多くは団体になると「抗日戦線」で反日姿勢を取りますが、個人的には親日派が多く、日本のアニメ、漫画、J-Popsが水面下で浸透しています。

 アニメの話題に及んで、日本のアニメや日本の文化が世界に浸透している事実があり、日本の文化とビジネスの拡大が話題となりました。一例としてある若いごく普通に見える女性が才能を発掘されて中国や世界から仕事が押し寄せている事実が報告され、日本の最近の文化の強みを実感しました。日本の経済において文化の輸出は大きな潜在力ではないかと気づきました。

 絵の話から、個展の紹介があり、平野さんが久しぶりの大型の個展の予定を発表、7月2日~8日、東京交通会館1Fパールルーム、四日午後2時よりは同時にJazz 演奏も。

 日本経済に話題が及び、以前に平松さんが主張し議論を展開したMMT論に対して、一部賛成するが一部気になるとの意見が出され、さらに強い反対論も出てきて、一度会ってさらに議論をしようということになりました。金融政策、経済政策に加えて産業政策をどうするのか、議論はつきません。

 中国は日中平和条約50周年を境に日本懐柔策を取る反面、反米感情を持つデニー・玉木康弘沖縄県知事の訪問を捉えて、「沖縄宮廷による中国朝貢外交の歴史観」を御旗に尖閣諸島のみならず沖縄群島に食指を動かし始めている。7月初旬に玉木知事が中国を訪問するが余計な外交発言をしないよう個人的に心配していると。
そこから中国と台湾の危機の話が出て、さらにウクライナ戦争の話題へ転じました。そこで出た意見ですが、「絶対守らなければならない最高のルールとして、戦争・暴力によって自分の意思を相手に強いてはならない、それ以外はどんな競争でもしたらよい」とのご本人の想いを披露してくれました。平和裏に日々の生活が進む・・・この状況こそが世界が求める姿ではないかと。世界のリーダーへのメッセージでした。

 すると木村さんから100号3点の作品を制作中と発表。画題はウクライナ戦争をイメージした抽象画とのこと。多くの皆さんがそれでは完成後に是非3点を展示した会合を持って3点全部を見るイベントにしてほしいと希望が出ました。やはり戦争への関心が皆さん深くて、木村画伯のチャレンジに興味を持ちました。

 中国は14億人の人海戦術によって技術立国を目指し、富国強兵政策に転じており日本から無償で学んだ高速列車の全国ネットワーク速攻的に完成、宇宙ステーション稼働から最近ではリニア―カーの実用化まで進んでいるとの佐藤さんからの提起。
これに対して世界中の先進国がコストダウンの経営戦略として生産拠点を中国に移し、結果的に貿易収入を得る手段を中国に手渡してしまったわけであり、これを取り戻すことはできない。新たな産業政策を展開しなければならないと改めて感じました。

 司会者からの話題転換として、中西さんの再就職の報告を求めたので、ご本人は住んでいる住民のうちの小中学生に夏の期間英語を教えることになったとのことでした。そこでご本人は準備に際して5つの重点方針はを披露 、まさに現在の英語教育に欠けている点を指摘したもので納得しました。Think in English , Presentation Competence,etc. 

次回はアンコールワットが移転開店するまえに一度皆さんで訪問する計画です。ご案内は後刻に。

                                                 以上